朝ごはんに食べたいオムレツ。チーズやハムを入れたりアレンジも豊富で楽しめますよね。
でも自分で作るとなぜかフワフワ感が出ないという方はいませんか?それは火加減が上手く調整出来ていないからかもしれません。
特に卵料理は、煮たり焼いたり、蒸したりとバリエーションも豊富です。その時々の火加減をもう一度おさらいしてみましょう。
料理にあった火加減を知ると、短時間であっという間にフワフワオムレツが完成しますよ!
もう一度おさらい。強火、中火、弱火・・・火加減とは
【強火】
強力な火力を使い、素材の表面を焼いて旨味を閉じ込めたり、煮物などで煮汁を一気に沸かすときに使用します。
ただし、強ければ良いというわけではなく、鍋底全体に火が当たっている状態を指します。鍋から火がはみ出ていると強すぎるので注意しましょう。
【中火】
中火は鍋底に火が当たるか当たらないかの状態を言います。具材を鍋に入れて煮立てる場合、中の具材が鍋の中で軽く動くくらい。
フツフツと煮立っている状態のことを言います。強火のように食材を焦がしてしまうことがなく、扱いやすい火加減と言えます。
【弱火】
素材にじっくり火を入れたり、時間をかけて煮込みたいときは弱火を使います。
鍋底に火が当たっていない状態で、鍋の中の具材が動くことなく、コトコトと静かに波立っている様子です。
卵料理はどんな火加減で作るといいの?
卵料理とひと言で言っても、その種類はたくさんあり、火加減によって様々なメニューに変化していきます。
私の場合は、半熟ゆで卵を作るのがとても苦手で、毎回固くなりすぎるか、柔らかすぎるかのどちらかでした。
上手くできない原因は、メニューにあった火加減を知らなかったためです。以来どの料理を作るときも、しっかりと火加減を意識して作ると失敗知らずになりました。
卵料理に限らず、料理の出来栄えが決まらないと悩んでいる方は、もう一度火加減に注目して作ってみましょう。
・卵焼き(強火)
卵焼き器を強火でしっかり加熱し、たっぷりの油を引いてから余分な油を拭きとる。
卵液を入れて巻いていくたびに、油を引き直す。火加減は強火が良いが焼きすぎに注意。
・オムレツ(強火)
フライパンを熱し、油を引いてから卵液を入れる。
食感が固めにならないように、卵液をしっかりと泡立てておくのがポイント。卵液を入れてから数秒で完成させるとふわふわなオムレツになる。
・目玉焼き(中火から弱火)
フライパンに油を引いて中火で温め、卵をそっと入れる。中火のまま白身がうっすらと白くなってきたら弱火にして蓋をする。
あまり大きすぎるフライパンで作ると、白身が流れ出て薄っぺらくなってしまうので、注意。
・半熟ゆで卵(強火)
室温に戻しておいた卵を水の入った鍋に入れて火をつける。殻が割れて白身が出てこないように酢を少々入れる。
強火で沸騰させ、煮立ったところで7分間ほど茹で、冷水につける。
・温泉卵(強火)
鍋に水と卵を入れて強火で沸騰させたら、そこで完全に火を止める。
そのまま放置して12〜15分経つと白身が薄く膜のはった温泉卵の出来上がり。
・茶碗蒸し(強火から弱火)
卵液と具材を器に入れ、蒸気のよく上がった蒸し器に入れて最初は強火で2〜3分。
その後弱火にして13〜15分ほど蒸し上げる。
実際に作ってみました
・オムレツ
オムレツはフライパンを温めておくことが大切です。
ここで冷めたままのフライパンに卵液を入れてしまうと、フライパン全体に広がってまとまりがつかなくなってしまいます。
卵焼きと違い、同じ強火で焼いてもオムレツはふわふわの方が美味しいので、卵液を作るときに菜箸や泡立て器を使ってよく攪拌しましょう。
卵にできるだけ空気を含まておくことが大切です。表面に泡が立っているような状態の卵液を強火でフライパンに入れ、そっと混ぜながらまとめます。
形が崩れそうな場合はラップで表面を覆って少し放置します。
その間に卵液が余熱で固まって綺麗な形ができます。
・ゆで卵
室温に戻しておいた卵を、水の入った鍋入れて強火で茹でます。途中で箸でかき混ぜるようにして、卵黄が真ん中にくるようにしましょう。
酢を少々入れておくと、強火で茹でて殻が割れるのを防ぐことができます。
沸騰したところでタイマーで7分間はかります。
ここで火を弱めることなく、強火のまま行いましょう。鍋から火がはみ出している時は強すぎなので弱めてください。
7分後に卵を水をはったボウルに入れ、冷ましたら出来上がりです。
割ってみるとちょうどいい具合の半熟卵ができました。
火加減が調整できるようになると料理が楽しくなった
毎日作る料理は、すっかり習慣化してしまい体が覚えたままで作るので、それが正しいのか間違っているのかわからなくなります。
今回オムレツとゆで卵を見直したのは、料理のプロに教わる機会を持てたからでした。
「とにかく料理には火加減を見ることが大切」と言われ、今までじわじわと中火で作っていたオムレツを思い切って強火だけで作ってみたら、驚くほど短時間にしっかりと形ができ、卵の味を風味を楽しむことができました。
それからは卵料理だけでなく、野菜炒めを作る時も、揚げ物をする時も火加減に注意して作るように心がけています。
例えば野菜炒めは強火でパッと!と思っていたのですが、実は弱火でじっくり野菜に火を入れる方が野菜の細胞が壊れることがないので美味しいのです。
揚げ物は、油の温度が均一になるまで待ち、衣を少し入れて浮かび上がってきたら具材を入れ、中火から強火で揚げます。
揚げ具合が気になって何度も菜箸で返したくなるのをぐっとこらえ、具材が鍋の表面まで浮かび上がってくるのを待ちます。ここで裏返せばカラッと美味しく揚がります。
食材の良さを生かし、美味しくいただくために。調理中の火加減は最重要ポイントだということが改めてわかりました。
今まで自己流に作っていた料理方法ですが、これからは少しずつ見直していきたいと思っています。
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