毎日の食事作り、悩みますよね。今晩のおかずどうしよう?と悩んだ時に、スーパーで目に留まったのがビニール袋に入った「豆苗(とうみょう)」でした。ひと袋約100円前後。家計に大助かりの野菜です!
たっぷりとボリュームがあり、カイワレ大根やブロッコリースプラウトより茎の部分がしっかりしていて葉も大きく、食べ応えのある食材です。
この豆苗は炒めても茹でても使える万能野菜なのです。その上再収穫の楽しさも味わえるなんて。今夜のおかずに悩んだら、あっという間に作れる豆苗を使った一品を作ってみませんか?
豆苗とはエンドウ豆の若菜のこと
豆苗とは「エンドウ豆」の若い葉と長く伸びた茎の部分を食べる緑黄色野菜です。エンドウ豆は用途によって栽培方法と名前が変わり、実は私たちの食卓によく登場する野菜なのです。
エンドウ豆の仲間たち
サヤエンドウ
まだ未成熟のエンドウ豆。料理の彩りに欠かせない食材です。
スナップエンドウ
サヤと身を一緒に食べられます。サラダなどに人気上昇中の野菜です。
グリーンピース
中の青い実を食べます。スープや豆ご飯などに使われます。
赤エンドウや青エンドウ
完熟したエンドウ豆でみつ豆や甘納豆に使われます
豆苗の栄養価にはアンチエイジング効果も
豆の発芽した新芽と茎を食べる豆苗は、女性に嬉しい効果をたくさん持っているのです。
抗酸化効果
体の老化の原因である「酸化」は、活性酸素が細胞や組織を衰えさせるとされています。「抗酸化ビタミン」が豊富に含まれている豆苗は、ビタミンC、ビタミンE、体内でビタミンAに変換されるβカロテンなどの、何種もの抗酸化ビタミンを含んでおり、まさにアンチエイジングが気になる方に合った食材なのです。
新陳代謝の活性化
豆苗に多く含まれているβカロテンは、体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の新陳代謝を促します。ビタミンAには、うるおいを保つ効果もあることから、お肌の乾燥が気になる方や、冬場など皮膚がゴワゴワになりやすい方におすすめです。
肌のハリをアップさせる効果
豆苗に豊富に含まれているビタミンCは、コラーゲンの生成には欠かせないビタミンです。コラーゲンは、血管、骨や筋肉などを強くし、肌のハリやツヤを保ちます。また、ビタミンCはメラニン色素の生成を抑え、しみやそばかすを防ぐ働きがあります。潤いが欲しい方にはぜひ摂りたい食材ですね。
血液促進効果
豆苗の中に含まれるビタミンEには、抗酸化作用に加えて末梢血管を広げ、血行を促進する効果があります。冷え症でお悩みの方や、普段から手足が冷たい方は豆苗が役立ちそうです。
食物繊維
野菜には食物繊維が含まれていますが、これらは2種類あって、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維があります。豆苗には不溶性食物繊維が多く含まれており、水分を保ちながら便のかさを増やして排便を促し、ダイエット効果や美しいスタイル作りに役立ちそうです。
血液を作るビタミン「葉酸」を含んでいる
ビタミンB12とともに血液を作ることで知られている「葉酸」が多く含まれているのも特徴で、妊娠中や授乳中の方は、特に意識して豆苗を食べると良いかもしれません。
1度ならず2度3度と使える、家計に優しい優秀野菜
豆苗を一度料理に使った後、切り取って残った部分を水につけておきます。数日経つと上の写真のようにまた芽が出てきます。
切り取るときに茎の根元にある脇芽を残して水栽培することで成長が早くなり、収穫できます。一度切って水に浸し、数日して2度目も料理に使えるのでお得です。
3回目は成長する芽の部分も細く弱々しくなり、毎日水を取り替えていても豆の部分にカビが発生したり、水が傷みやすくなるので、3回が限度のようです。
それでも3回も料理に使えるのは家計に優しく、ありがたいですよね。
豆苗を使ったおすすめ時短おかず4品
帰宅して豆苗があればすぐにできる時短おかずを4品作ってみました。どれも調理時間は10〜15分程度。簡単すぎるくらい簡単なので、ぜひ作ってみてください。
豆苗と牛肉の焼肉のタレ炒め
豆苗一袋と牛バラ肉を焼肉のタレで炒めるだけ。塩胡椒も何も入りません。豆苗は火が入るとあっという間にしんなりとして水分が増えてしまうので、先に肉を炒めて味付けをし、最後に投入して混ぜ合わせると良いでしょう。豆苗の豆の香りがアクセントになる一品です。
豆苗と卵の中華風炒め
鶏ガラスープと酒、オイスターソース、砂糖を混ぜ合わせたタレを用意しておきます。ごま油でふんわりと卵を炒め、一旦鍋の外に取ります。再度ごま油で豆苗を炒め、調味液を加えたら卵を一緒に入れてさっと混ぜ合わせます。ごま油の香りが食欲をそそる一品です。
茹で豆苗と韓国のりのおひたし
鍋に塩を少々入れて沸騰させたところに、豆苗一袋を入れます。あっという間に火が通るので、しんなりしたらすぐに鍋から取り出します。しっかりと水切りをしたら、食べやすい大きさに切り分けます。上から韓国のりと鰹節をふり、ポン酢または麺つゆなどをかけていただきます。さっぱりとしていてご飯がすすみます。
豆苗とツナのサラダ
玉ねぎを薄切りにして塩をふりかけしんなりさせます。豆苗は生のまま食べやすい大きさに切っておきます。ツナ缶は水を切ります。玉ねぎとツナと豆苗を混ぜ合わせ、マヨネーズと塩コショウで味付けをします。生のままなので、豆苗の風味が一番感じられる一品です。
あと一品に豆苗を使ったメニューをぜひ!
一日に摂りたい栄養素をバランス良く含んでいる食材である豆苗。特に骨の形成を助けるビタミンであるビタミンKが豊富なことと、抗酸化作用のあるビタミンAやビタミンCが多く含まれていることが特徴です。
体にも良くて作るのも簡単。あっという間にできる豆苗を使ったメニューを、ぜひ一度試してみてくださいね。
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