昨年の長雨や天候不順が続いたために野菜が高騰している現在、葉物野菜などはびっくりするような高値になっていますね。
健康のために野菜は食べたい。でも高価なために買うのはためらわれる日が続いています。
そんな時には乾物はいかがですか?ひじき、豆類など乾物はたくさんありますが、中でも切り干し大根がおすすめです。
天日干しされた大根は、日の光を浴びて甘みが増し、栄養価も倍増します。
煮物に使っても美味しいし、マヨネーズ、カレー粉など洋風の味付けにも意外とマッチします。そんな切り干し大根の魅力とおすすめ料理をご紹介します。
不溶性食物繊維が豊富!切り干し大根の栄養価
食物繊維には水溶性と不溶性の2種類がありますが、中でも不溶性食物繊維は腸内の善玉菌を増やしたり、水分を吸収して腸の動きを活発にする役割を持ち、便秘解消にも効果があると言われています。
切り干し大根は生の大根よりも多くの不溶性食物繊維が含まれています。ダイエット中の女性には積極的に摂りたい食品とも言えますね。
【100gの中に含まれる食物繊維量】
水溶性 | 不溶性 | 総量 | |
大根(葉) | 0.8 | 3.2 | 4 |
大根(根) | 0.5 | 0.9 | 1.4 |
切り干し大根 | 3.6 | 17.1 | 20.7 |
大根より切り干し大根の方が栄養価がアップする要因は、天日に干すことによって水分が飛び、その分甘みや旨味成分が増すためなのです。
他にも体のむくみや高血圧を抑制してくれるカリウムや、歯や骨を丈夫にし、高血圧予防効果のあるカルシウム、食欲促進や冷え性予防の効果のあるビタミンB1、B2も生の大根よりもかなり多く含まれている優れた食材です。
切り干し大根の特徴
- 長く保存できる
- 柔らかくて甘みがある
- 水で戻すと量が増えて、満腹感がある
- かみごたえがある
- 味噌汁、スープやシチューなどには切り干し大根の戻し汁も使う
(水に流れ出た水溶性食物繊維も摂取するため) - 和風だけでなく、どんな味付けにも応用できる
切り干し大根の保存法
保存期間が長いからと、使ったあとにしっかり密封せずに保管していると、切り干し大根の中身がたちまち茶色に変色してしまいます。
乾物は温度と湿気が高いと変色し風味も変わってしまうため、使い切れなかったものはしっかり密封して保存袋に入れ、冷暗所で保管しましょう。
こんな料理におすすめ
切り干し大根の特徴は、どんな料理の邪魔もしないということでしょうか。天日に干されて乾燥することで、生の大根のような辛味も無く甘みが増すので幅広く使えます。
例えば炒め物、酢の物、味噌汁など。細かく切って使うかき揚げやコロッケなどにも使用方法が広がりますね。
切り干し大根を使ったおすすめ料理5選
■切り干し大根ときゅうり、ツナのわさびマヨネーズ和え
水を切った切り干し大根と塩をして絞ったきゅうりにツナを和えました。味付けは塩コショウとマヨネーズ。隠し味にわさびをお好みで。
上にのせたゆずがアクセントになり、切り干し大根のかみごたえも美味しかったです。
■切り干し大根とカニカマ、きゅうりの酢の物
切り干し大根は水で戻した後少し茹でます。軽く水切りして砂糖、塩、酢を混ぜて和えます。
きゅうりのシャキシャキ感とカニカマの柔らかな食感、そこに切り干し大根が加わって思わずおかわりする美味しさでした。
■切り干し大根とネギの出汁巻き卵
水切りした切り干し大根を細かく切り、ネギをたっぷり加えたら卵、砂糖、出汁、酒、みりん、醤油を入れて出汁巻き卵を作りました。
卵だけの出し巻き卵と違って、かみごたえのある食感に、少量でもお腹がいっぱいになりました。
■切り干し大根のナポリタン
切り干し大根をスパゲッティのように見立てて、ソーセージとブロッコリーを加えてケチャップ、塩胡椒、コンソメで味付けをしてみました。
かみごたえのあるナポリタンという感じで、小さな子どもでも切り干し大根を食べてくれそうです。お弁当にもおすすめです。
■切り干し大根と小松菜の煮浸し
切り干し大根といえば、煮びたし。今回は切り干し大根と小松菜だけのシンプルな煮びたしにしました。
優しい味わいにご飯が進みます。切り干し大根の食物繊維と小松菜のカルシウムや鉄分が一度に取れる万能おかずです。
安くて栄養も満点な切り干し大根
切り干し大根の良さは、いつでも安く買うことができ、保存が効くところでしょう。
しっかりと密封しておけば、かなり長持ちします。食べる時は水で戻すだけ。その戻し汁にも栄養があるのでできる限り使いましょう。
野菜が足りないと思った時、あと一品何か作りたいなと思った時は、切り干し大根を使ってみてください。和洋中どんな料理にも合う懐の深さに驚くと思います。
噛み応えがあるので少量のおかずでも満腹感があるところもポイントです。今夜のおかずに切り干し大根はいかがでしょうか。
参照
大塚製薬 食物繊維量一覧
https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/fiber/intake/foods-amount/
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