ドラッグストアや100円ショップで、綿のタオルをしのぐ勢いで販売コーナーが作られているのが「マイクロファイバー」素材のタオルやふきんです。
ふわりと柔らかな肌触りで、一見吸水力が心配になるような素材ですが、実はそのパワーはすごいものがありました。
なぜここまでマイクロファイバー素材に人気があるのか、マイクロファイバー素材のタオルやふきんを使った大掃除の仕方などご紹介します。
マイクロファイバーとは「極細繊維」のこと
マイクロファイバーの原料は、ナイロンやポリエステルを原料として作られた合成繊維です。髪の毛の100分の1以下の極細の繊維が使用されています。
一般的に繊維は細ければ細いほど柔らかく吸水性がよくなると言われており、マイクロファイバーはその細さを生かして柔らかくて吸水性があり、保温性も蓄えた素材として開発されているのです。
実際にマイクロファイバー素材のふきんやタオルの一部分を手に取ってみるとわかるのですが、指に引っかかるような感触がする時があります。
実はマイクロファイバーの繊維の断面はギザギザした構造になっています。これが繊維と繊維の間に隙間を生み、保温性があったり、水を吸ったり、埃などを吸着する力に優れた素材になるのです。
マイクロファイバーを使った素材とは
- フリースなどの衣類
- ヒートテック素材などの防寒商品
- タオルやふきんなどの掃除用品
- シーツや毛布などの寝具類
現在は様々な素材にマイクロファイバー素材が使われています。
もちろん100円ショップで買えるような素材とタオルや肌着のようなものとは作られ方も違うのでしょうが、洋服からタオルまで今では私たちの生活に欠かせない素材となっています。
マイクロファイバーのふきんやタオルの使い方
マイクロファイバーふきんの良さはその吸水性や速乾性です。
極細の繊維で編まれたタオルは水に濡れても絞ればすぐに乾いてしまうし、細かい繊維に空いている穴が汚れをからめとってくれます。
ふきん自体がとても柔らかいので、マイクロファイバーのクロスでテレビや家電のホコリ取りに使われているものも多いですね。
また、速乾性があるため、大きなバスタオルを使わなくても小さなマイクロファイバー製のタオルだけで体全体を拭けてしまうことも。スポーツ用のタオルとしてマイクロファイバー製の商品が多いのも納得できます。
マイクロファイバー素材が苦手なこと
いいところばかりに見えるマイクロファイバーですが、苦手なこともあります。
一見柔らかく肌触りも良いマイクロファイバー素材ですが、実は断面がギザギザしているため、柔らかいものを強い力でこすりすぎてしまうと、傷をつける恐れがあります。
マイクロファイバー素材のバスタオルなどもありますが、水分を拭いて取るというよりも、水分を吸わせるイメージで使う方が良さそうです。
マイクロファイバー素材のメガネ拭きや、マイクロファイバー素材の毛布など、用途に合わせて作られた製品は、マイクロファイバー製でも肌触りも優しく安心して使うことができます。使用目的にあったマイクロファイバー素材を選ぶことが大切なのですね。
また、熱や乾燥に弱いので、アイロンや乾燥機を使ってしまうと繊維が傷み、吸水性も落ちてしまいます。使用後は洗ったら陰干しをするのがおすすめです。
早速掃除を始めましょう
100円ショップで買い求めたマイクロファイバー素材のふきん、キッチン用ふきん、掃除や車のお手入れ用として売られたもの3種類を使ってこれから掃除をしてみたいと思います。
照明器具のホコリ取り
マイクロファイバー素材の得意とする吸着性を生かして、ホコリをからめとって拭いてしまおうと思います。
照明器具は高いところにあるので普段目に止まりにくいですが、実はホコリがたくさん付着しています。
マイクロファイバー素材のタオルなら、濡らさなくてもスイスイとホコリをからめ取ってくれます。
洗面所や水周りの掃除にも便利
キッチンの蛇口についた水垢や汚れ。毎日使っているとすぐ汚れてしまいます。
これもマイクロファイバー素材のふきんでゴシゴシとこするだけ。あっという間にピカピカになりました。
目地の部分など細かいところも、水を使うことなく拭くだけで綺麗になります。寒い冬は水を出来るだけ使わず掃除をしたいので、助かります。
床のホコリもあっという間に綺麗に
市販のクイックルワイパーなどを挟んで使うフローリング用掃除モップ。
これに100円ショップで購入したマイクロファイバー素材のタオル(20×30cm)はサイズがぴったりでした。
厚手でしっかりしているので、使い捨てのウェットタオルよりもしっかりと床を拭くことができ、細かいホコリや髪の毛などもしっかりからめ取ってくれます。1枚目で水拭き、2枚目で乾拭きをするのも良さそうです。
大掃除に使える部分はたくさんあります
マイクロファイバー素材のふきんは、初回に使うときはあまり水を吸い取りませんが、2回目以降は素早く水を吸ってくれます。
そして綿製のふきんに比べて乾くスピードが早いので、1箇所終わって次の場所を掃除しているうちに、前に洗って外に干しておいたふきんが乾いていると言うこともありました。
大掃除はこれから少しずつ進めていこうと思います。
寒くなってからすっかりサボって掃除が滞っている窓や網戸を、次の休みにはマイクロファイバー素材のふきんを総動員して終わらせてしまおうと考えています。
コメントを残す