桜の季節も過ぎる頃、気温は上がり始め、日差しは日に日に強くなっていきます。
まだ冬の名残で油断してしまいがちですが、実はこの時期の紫外線は意外と強烈。目をしっかり守らないと将来白内障などにかかる要因にもなってしまいます。
最近では、普段から街でもサングラスを愛用している人を多く見かけますね。サングラスを目を守る道具として、以前より抵抗感なく使う人が増えたようです。
サングラスをかけることのメリットとその効果を調べてみました。
私がサングラスを愛用するようになったわけ
実は私はもともと遠視で、物が見え過ぎる傾向があったため、メガネとは無縁の生活をしていました。
さらにメガネが似合わない顔立ちのため、メガネをかけての生活など無理だと思っていました。
ところが最近では昼間に酷使した目が、夕方になると電池が切れるように不調が現れます。物が霞んで見えにくい、光が眩しくて夜の運転が怖いなど。
以前は平気で真夏の炎天下も歩けたのに、最近では春先の晴天の日ですら、外に出ると眩しすぎて目が開けられないほどです。
目が疲れているのだとは思っていましたが、解決策は思いつきませんでした。
そんな私も年を重ねて今やすっかり老眼に。近くの物を見るために仕方なくかけ始めた老眼鏡ですが、慣れてみるとそんなにメガネ生活も悪くないものです。
メガネ生活にも慣れ、かけることに抵抗は無し。そして昼間の外出時は眩しさを軽減させたい。加えて夜までパソコンの前で仕事ができるように昼間の紫外線から目を守りたい。
こうしてサングラスを晴天の昼間の外出時に使用するようになったのです。
初夏の日差しはどのくらい強いの?
1年を通して降り注いでいる紫外線ですが、真夏の日差しの強烈さは誰もが「これはかなり紫外線が強いな」と感じると思います。
しかし、実際のところ紫外線の量が増え始めるのは春先からで、5月頃には真夏と同じくらいの紫外線を浴びているそうです。
紫外線(UV波)には波長の違う3種類があり、特に波長の長いUV-AとUV-Bの目に与える影響はかなり大きいと言えます。
【UV-A 】
一番波長が長く、目の奥にある水晶体(レンズの役目をしている)にまで届きます。この強い紫外線を長く浴び続けることで、白内障の原因になると言われています。
UV-A波は、肌の色を黒くし、シワやたるみなどを作る要因となっています。
【UV-B】
目の表面にある角膜に吸収され、角膜の炎症を起こす原因となると言われています。
UV-B波は、肌の色を赤くし、シミやソバカスなど肌を老化させる原因となります。
【UV-C】
オゾン層で吸収され、地上にはほとんど届きません。
目が紫外線を浴びると、皮膚に直接紫外線が当たっていなくても目が紫外線を感知します。すると体内でメラニン色素が生成され、体に紫外線が当たったのと同じ状態を作り出します。
「まだ真夏でもないし」と油断して、裸眼で初夏の日差しに当たるということは、体に直接紫外線を浴びているのと同じ状態だったのですね。
サングラスのレンズの色。濃さの違いは関係あるの?
サングラスのレンズの色によって、物を見るときの色のコントラスト(色の明暗の差)が、変わってきます。
自分好みの見え方はどれなのか、選ぶときの参考にしてみてくださいね!
■ブラウン系
サングラスのイメージと言えばこの色ですね。
まぶしさを防止し、色のコントラストを高めて、鮮明に見える効果があります。
■グレー系
まぶしさを防止し、サングラスをかけていても色調変化が少ないので、見たままの色を感じることができます。
■ブルー系
人間がまぶしさを感じやすいと言われている、黄色やオレンジ色の光をカットして、色のコントラストを下げる効果があります。
■グリーン系
コントラストを下げすぎず、物をそのままの色に近い色で見ることができ、目が疲れにくい色とされています。
■イエロー/オレンジ系
視界を明るくしてくれる色で、天候の悪い日などに使うと良いかもしれません。
■無色
サングラスはどうしても抵抗があるという人は、色はついていなくても紫外線カットがされているレンズを選んでかけるということも可能です。
紫外線透過率と紫外線カット率が記載されているレンズを選ぼう
紫外線透過率とは、そのレンズが持つ紫外線を通す力です。
これは少ないほど紫外線を通さないことを意味するので「紫外線(UV)透過率1.0%以下のレンズ」と表示がある場合、これは99%紫外線を通さない、目に効果があるレンズだということになります。
また紫外線カット率とは、レンズが紫外線をカットしてくれる割合のことを表しているので、この場合は「紫外線(UV)カット率99%」などと表示されたサングラスを選ぶと安全であることを意味します。
サングラスを選ぶ際は、目に届く紫外線をレンズがどのくらい遮ることができるのかを、「紫外線透過率」や「紫外線カット率」という言葉からチェックしておくとよいでしょう。
紫外線の表記のないサングラスは要注意!
色が濃いサングラスであっても、紫外線透過率や紫外線カット率が明記されていないサングラスは要注意です。
目は暗いところにいると、目の中心にある光を取り入れる場所「瞳孔(どうこう)」が開き、光をたくさん取り入れようとします。
色の濃いサングラスで紫外線対策をされていないものを使うと、目は瞳孔が開いたまま紫外線を浴びた状態になってしまいます。
サングラスを選ぶときは、眼鏡専門店などに行き、しっかりと対策がされているレンズを選ぶことをおすすめします。
まとめ
実際にサングラスをかけて外出することに慣れると、眼鏡を外した時の紫外線の強さに驚きます。今までどれだけ目に対して強い日差しを受け続けていたのか恐ろしくなりました。
そしてサングラスをかけていると、夕方になってからの目の疲れ具合は格段に楽になりました。
目の健康を守るため、また紫外線による肌の老化などを防ぐためにも、まずはできることから始めてみましょう。
サングラスがあれば、晴天の外出も楽しめそうです!
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