これまでナチュラルクリーニングを実践している私ですが、代表的な「重曹」「クエン酸」「過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)」に加えて、最近追加したアイテムがあります。それはアルコールスプレー。これまで除菌は重曹、クエン酸、過炭酸ナトリウムでしてきましたが、梅雨時や夏場はもう少し効果が高いものが欲しいと思い、見つけたのがアルコール。
消毒用エタノールを買ってきて、アルコールスプレーを作れば値段もそうかかりません。これを使って家中の除菌や黒ずみ汚れを落としてみたいと思います。
消毒用エタノールとは?
市販されているアルコールには、水分をほとんど含まない「無水エタノール」と、薬局などで買い求めることのできる「消毒用エタノール」があります。ナチュラルクリーニングで使うのは、消毒用エタノール。こちらの方が値段も安く、掃除に使うにはおすすめです。
名前に「消毒用」とついている通り、エタノールの用途といえば、何かを殺菌したり消毒すること。消毒用エタノールは、冷蔵庫内や水回りなど衛生面が気になる場所の掃除に適しています。
エタノールの特性の1つに「揮発性」があります。揮発性とは「常温・常圧における液体から気体への変化のしやすさを表した性質」を意味します。シュッとスプレーして拭き取れば、すぐに蒸発してしまうこと。これがエタノールの特徴であり、それを使って掃除することで水が苦手な家電などにも使えるわけです。
また、消毒用エタノールは「水にも油にも溶ける」という性質も持っています。このため、エタノールにアロマオイルなどを混ぜて消臭スプレーを作ることも可能なのです。
消毒用エタノールスプレーの作り方と特性
【作り方】
消毒用エタノール90mlを水110mlに入れる。この割合でアルコール分80%のアルコールスプレー200mlができる。
【注意】
先に水とアルコールを混ぜてからスプレーボトルに移しましょう。アルコールだけを先に入れるとプラスチックボトルが傷むことがあります。アルコール使用可と書かれたスプレーボトルを選ぶと良いでしょう。
消毒用エタノール(アルコール)の特性
・水拭きできない家電製品などにも使える
・使用することで除菌と消毒が一度にできる
・油汚れをとかして落とす
消毒用エタノールの掃除に適した場所と使い方
消毒用エタノールの特性を理解した上で、使えるところを選んで掃除をしてみましょう。用意するものは乾いたクロス(布ふきんでもタオルでも良いですが、毛羽立ち難い点では、マイクロファイバー素材がおすすめです)、スプレーボトル、綿棒、100円ショップで買える掃除機の付け替え用ノズルなどがあると便利です。
【靴箱や押入れ・クローゼット】
汗や汚れでニオイが発生しやすい場所です。掃除機でホコリを取り除いた後、乾いたクロスにスプレーして棚板や内部を拭きましょう。消毒用エタノールは、湿気がこもりやすい場所にも揮発してすぐ乾きます。除菌作用とカビ予防もしてくれるので安心ですね。
【キッチンの床やフローリング】
夏場は家の中を裸足で歩くのが気持ち良いもの。でも足裏の皮脂で床がベタつくこともありますよね。さらにキッチンの床は、油汚れも気になります。こんな時は、消毒用エタノールを直接スプレーしてフロアモップなどで拭くとすっきりします。ただし、ワックスがかかっていると剥がれる場合があるので、初めに小さな部分で試し拭きをおすすめします。
【玄関ドア】
ついつい後回しになりがちなのが玄関のドア。手あかや砂ボコリで、思った以上に汚れているかもしれません。汚れている部分には消毒用エタノールを直接スプレーし、そのあと水で固く絞ったクロスを使って拭きあげましょう。インターフォンは電気が通っているので、乾いたクロスで拭き取るのが良いでしょう。
【照明器具やランプ、電気スタンドなど】
手が届きにくい照明には、ホコリに油脂、たばこのヤニなどが付着しています。これらを消毒用エタノールを使って落とすと、黒ずんだ汚れを簡単に取り除くことが可能です。照明器具やカバーに直接スプレーしてクロスで拭いてみましょう。
【カーペットや畳】
カーペットや畳は、掃除機をかけた後、水を固く絞ったクロスに消毒用エタノールをスプレーして、表面をなでるように優しく拭きます。水分が染み込まないよう注意しましょう。エタノールが足裏の皮脂汚れを取り除き、皮脂のベタつきが落ちて手触りがサラサラとしますよ。
【リビング家電】乾いたクロスにスプレー
電話やテレビ、パソコン、スマホなどの家電は、乾いたクロスにスプレーして拭いくと、水拭きしなくてもさっぱりします。毛ばたきでは取れない手あかの汚れが落ちます。リモコンやパソコンキーボードなどの細かい部分は、綿棒にスプレーして汚れをこすり取りましょう。
手あかがついてていて意外に汚れている場所にもOK
・スイッチパネル・・・意外と手垢の汚れなどが付いているパネルは、乾いたクロスにスプレーして汚れを落としましょう。
・冷蔵庫・・・揮発性のある消毒用エタノールなので、冷蔵庫内にそのまま直接スプレー出来ます。溝に溜まった汚れなどは綿棒にスプレーしてかきだしておきましょう。
・窓ガラスやサッシなど・・・手で触れる部分には手垢が付いているので、直接スプレーして拭き取りましょう。サッシの部分などもさっぱりとしますよ。
消毒用エタノールの除菌効果を利用して掃除をしましょう
これまで使用してなかったのが不思議なほど、使い始めると便利で手放せなくなったのがこの消毒用エタノールです。医療現場で使われている消毒薬のため、除菌や防カビなどの効果も期待できるし、安全性に信頼がおけるのもポイントですね。
ただし、アルコールなので、火気は厳禁。キッチンで使う場合などは火を消したことを確認して使用するようにしましょう。また、直接スプレーできる場合と、クロスにスプレーする場合があります。フローリングやカーペットには直接スプレーできますが、スイッチやリモコン、家電などの電化製品にはクロスに吹きかけてから使いましょう。また、手が荒れやすい方は、ビニール手袋をして消毒用エタノールを使う方が良いでしょう。
掃除の後は気分もさっぱり。お手軽なのにきっちりと効果を感じられる消毒用エタノールでナチュラルクリーニング、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。
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