こうして暮らしのコラムを書かせていただきながら、実は片付けがとても苦手です。一見整っているように見える部屋の中も、実は引き出しの中はグチャグチャなんてことも。ものの定位置は決めていても、同じようなものが増えている引き出しの中。中でも一番苦手なのは書類の整理です。
インターネットのサイトやインスタグラムでは、片付け上手な人がたくさん記事やブログを発信しています。どれを見ても素晴らしく、整然とした暮らし方。きっと片付け上手な方は、頭の中もすっきりしているのだろうと、頭の中であれもこれもと同時進行させている片付け下手な私は、ため息ばかりついています。
部屋が荒れてくると、気持ちも荒んできます。片付けが苦手な私でもすっきり暮らす秘訣はきっとある!そう思い、数々のブログやインスタの片付け方法を参考にしながら、一念発起して片付けについて考えることにしました。
全部出してものの量を把握することが片付けの第一歩
キッチンの引き出しの中は、自分しかわからないように収納されているため、家族が物を探すときにとても困るという難点がありました。そこで、まずこの引き出しに入れてあるものを全部出して棚をきれいに拭き、収納し直してみました。
お茶やコーヒーなどを入れておく引き出しです。開けっぱなしの袋、買ってきて上に積み重ねただけのドリップコーヒー、ほとんど飲むことのないお茶の葉っぱなどがグチャグチャになっており、開けるたびにストレスを感じていました。
これをしてみると、使わない茶葉、飲まないのに大量に残ったコーヒーフィルター、あと少ししか入っていないのに、かさばる紅茶のティーバッグの袋などが見えてきました。
次に収納する場所を作ります。100円ショップで買ってきたこのバスケットは、サイズも豊富で長方形なのも使いやすく、並べて整理するのにぴったりです。
バスケットを3個並べ、それぞれに定位置を作ると、手前にスペースが出来ました。そこにトレイなどを入れることも出来ます。以前はさらに厳密に茶葉を容器に入れ替えていましたが、それをすると面倒になり、結局上に重ねて置いてしまうので、現在は元のパッケージのまま収納しています。
並べてみると茶托やコースターが多いことに気づきました。ほとんど使うことないのに。これらは今後フリーマーケットやリサイクルに出すことにします。一度出すことは、ひと手間かかりますが、モノを全部出して何を持っているかを把握することが、片付けや整理整頓がうまくいくコツだということがわかります。
片付けられないと「探し物」に時間を取られる!
家の中が片付いていない、引き出しの中が整っていない、書類が整理されていない。こんなことが積りに積もると、さまざまなデメリットが発生します。一番は何といっても探し物に貴重な時間を割かなければならなくなるということでしょう。「あれ?どこ置いたっけ?」「あれはどこにしまったっけ?」「確かこの辺りに置いたはず」などなど。
片付け上手になるには、「モノを捨てる」ことより「探し物する時間をなくす」ことの方が大切です。探し物がなくなれば、時間を割かれることもなくなり、余裕が生まれます。物の定位置を決めておきさえすれば、探すことはなくなる。これが片付け上手への大切なポイントだと思いました。
片付けを始めよう!と思ったら、まずは片付ける場所を1ヵ所に絞って取り組むことが大切です。探し物のない家を目指すためには、よく使っている場所や、よく使っているモノが入っている場所から取り組んでみます。でも、あまり大きな場所だと片付けるのにも時間がかかり、途中で投げ出すことも考えられます(私がそのタイプです)。まずは小さなところからひとつずつ、少しずつ定位置を作っていくことが良いと片付けのブログや収納カウンセラーなどは言われています。
どうしたら片付けずに済むかそのサイクルを考えてみる
片付けなくて済むようにするには、物を①分ける→②収納場所に収める→③循環させるを繰り返していくことが大切です。
① 分ける
引き出しの中身を全部出した時に、「いま使っているもの」「いま使っていないから処分してもいいもの」「使っていないけど処分するか考え中のもの」の3つに分けます。この分ける作業がもっとも重要で、この作業さえ上手くいけば、片付けはほぼ完成に近づいているのだとか!
「使っていないけど処分するか考え中のもの」に分類したものは、ダンボールやボックスなどにまとめに入れて、目につく場所に置いておきましょう。バザーやフリマで他の人の役に立つ時が来るかもしれません。
② 収納場所に収める
全部出したもののうち、「いま使っているもの」と判断したものだけを、もとの収納場所に収めていきましょう。このとき、特によく使っているものは、一番手前の取り出しやすい場所に収納すると便利です。自分で決めた使用頻度の低いものは、棚の高い位置や収納スペースの奥の方でも当面支障はありませんね。
③ 循環させる
循環という言葉が意味することは、「使ったら戻す」と「ひとつ増やしたらひとつ減らす」という2つの行動をすることです。
「使ったら戻す」については、子どもが小さい頃から教えていることで、自分でも意識しているのでこれは必ず実行しています。ただ、今の自分に欠けていたものは、「ひとつ買ったらひとつ減らす」ということ。
何かを買った時に、買った分だけ家からものを処分する作業です。これを実行すると家の中にあるものの総量も増えず、ずっと同じ量だけのものに囲まれて暮らすことができます。ついつい安かったから、可愛かったからなどと新しいものを買ってきて、置く場所が無いからその辺りに置いておく。これが片付けられない理由のひとつなのですね。循環させてものの量を一定に保つことが大切だと思いました。
これから少しずつ片付けを実行していきます!
いろいろな方の実践しているノウハウの「いいとこ取り」をしながら、これから少しずつ身の回りの品々を片付けていこうと考えています。不要なものは処分し、掃除のしやすい部屋、欲しいものがすぐに探せる部屋を目指していこうと思います。また、部屋が片付けられない原因のひとつである、ものの配置も考え直していく予定です。これからしばらく片付けることを考えるコラムが続きます。どうぞお付き合いください。
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