夏休みが終わり、静かになった家の中をじっくり見回してみると、夏の間あまりの暑さにサボり気味だった掃除の行き届かないところが目につく今日この頃です。
特に夏休みは子供の出入りも多く、裸足で歩くのが気持ちのいい季節でしたからね。
特に気になったのがフローリングのうっすらと黒くなった汚れ。
我が家のフローリングは白っぽい床です。傷は目立ちにくいですよと言われたものの、汚れはとっても目立ちます。
でも大掛かりなフローリングの清掃は、ワックスをはがすところから始まり、時間も費用もかかります。
今回はとりあえず気になる部分だけでも自分で綺麗に磨いてみようと思い立ちました。
でもフローリングの汚れは何で磨けば汚れが落ちるの?そんな疑問について調べてみました。
フローリングについた汚れは油性が多い
フローリングがベタベタしたり、黒っぽい汚れがついているなと感じるこの原因は、ほとんどが私たちが夏の間素足で歩いた足の裏から出る皮脂などの脂分が原因だそうです。
その他にも土や砂、食べこぼし、ホコリなどが混ざり合い、汚れとして蓄積されていくのです。
台所では油を使った料理の後には油分も飛んでいることでしょう。リビングや寝室の汚れやベタつきは、やはり足の裏からの皮脂が一番の原因です。
加えて我が家には室内で犬も飼育しているため、散歩帰りの足の裏は綺麗に洗ってはいるものの、汚れやすくなります。
汚れには酸性、中性、アルカリ性とそれぞれタイプが違います
中性の汚れはついてすぐの汚れや、比較的軽度の汚れの時に使います。
今回はフローリングについた汚れを落としたいので、中性洗剤を使用します。中性洗剤といえば台所の食器用洗剤も中性で安全性が高い洗剤として分類され、汚れを落としたいものの材質への影響が少ないのが特徴です。
汚れの種類 | 汚れの特性 | 選びたい洗剤 |
台所の油汚れ 皮脂の汚れ |
酸性 | アルカリ性 |
風呂場の水アカ、湯アカ トイレの黄ばみ 石鹸カス |
アルカリ性 | 酸性 |
フローリングの汚れ 壁紙の汚れなど軽度なもの |
中性 | 様子を見て中性から強力なものへと変えていく |
実際に汚れ落としに挑戦してみました
見えるでしょうか?木目は縦方向に線が入っているのに、汚れの線がうっすらと横方向に無数に走っています。このためフローリング自体がなんとなく白からグレーに近いように見えてしまいます。
これをなんとかよみがえらせたい!
用意するもの
- 乾拭きのフローリング用シートをつけたモップ
- 中性洗剤(台所用洗剤)
- バケツ(2Lくらい水を入れる)
- 雑巾(乾拭き用もあると便利です)
バケツに大さじ1ほど中性洗剤を入れて混ぜます
拭き掃除を始める前にまずは掃除機でホコリを吸い取った後、フローリングシートで床に残ったホコリを綺麗に取り除いておきましょう。
中性洗剤を入れた水に浸し、硬めに絞った雑巾を少しの間床に押し付けておきます。こうすると汚れが浮き上がりやすくなります。
長時間放置すると床材が湿ってシミなどができやすいので、気をつけましょう。
濡らして磨き続けていると、だんだんと引っ掛かる感じが現れます。
これが汚れが浮き上がり、はがれ始めた証拠です。
薄めた台所用洗剤ではありますが、気になる方はゴム手袋を着用すると安心です。
続けてゴシゴシとひたすら磨きます。
縦に線の入っているフローリングの下も磨いてみました。
右が磨く前、左が中性洗剤をつけて磨いた後です。
こちらは横に線が入っているフローリングから見て上部が磨いたもの、下部はまだ汚れが残っている状態です。
こうしてみるとわかりやすいでしょうか?上部右から3本のフローリングが磨いたものです。部分的とはいえ、結構重労働です。
なぜもっと強力な洗剤を使えないのでしょう
ここで家の中で使われている洗剤の性質を見てみましょう。
アルカリ電解水、かんたんマイペット、油汚れ用マジックリン。
この3つはどれもアルカリ性でした。アルカリ性は台所汚れや皮脂汚れに効果があると上の表にも記載しましたが、フローリングに関しては注意が必要です。
アルカリ性の製品を使うと、フローリングに添付されているワックスを剥がしてしまう可能性があるのです。
この3つ場合、マジックリンだけに使用できないものとして「木床」との表示がありました。他の2つも使えないとの記載はないものの、アルカリ性なので目立たない所で試し、変色しないことを確認してから使いましょう。
ナチュラルクリーニングで使った重曹は使えないの?
以前コンロやレンジフードを掃除するときに使った重曹。重曹は弱アルカリ性で、油汚れなどには効果を発揮します。
キッチンなどで飛び散った油汚れのついたフローリングを掃除するには使えないこともありません。
しかし重曹が多すぎると床材を研磨してしまったり、重曹成分が乾いた床から浮かび上がってザラザラしたり、アルカリ性分がワックスを剥がしてしまうこともあるので、使用するならごく少量の重曹を水で薄めたものを目立たない所で試してからにしましょう。
また、無垢材や生木のフローリングには変色の恐れがあるので使えません。
やっぱり中性洗剤で水拭きが一番簡単!
こうして見てみると、フローリングについた汚れとの相性が一番良いのは、やはり中性洗剤を薄めたものでこすることだとわかります。
時間と体力は要りますが、晴れていて空気の乾燥している秋の日に窓を開けてフローリングを磨き上げてみましょう。
床に着いた汚れは、砂やホコリなどが皮脂と混ざり、固まって頑固な汚れへと変化していきます。
そうなる前に隙間時間でこまめな掃除が必要なのだなと思いました。掃除機をかけたり、乾拭きのフローリングシートを使って床の表面に汚れのない状態にしておけば、フローリングの汚れ方も随分変わってくるでしょう。
さっぱりとした床は思わず寝転びたくなるような気持ち良さです。立ったり座ったり歩いたり、寝転んだり。
フローリングは毎日の生活の中で汚れのつくことも多い部分です。そんなフローリングが綺麗であれば、気持ちも晴れ晴れと1日が過ごせることでしょう。
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