東京【せっかくだから】の御朱印巡り

御朱印集めが趣味の私。近隣の大きな神社には出かけたものの、実は東京の神社ではまだ御朱印をもらったことがありませんでした。今回東京へ出かける用事があったので、この時とばかりに御朱印帳を持参し、せっかくだからこの機会にしか出来ない御朱印を集めてみようと思い立ちました。

飛行機に乗るので「空の旅の安全祈願」ができる神社、長く続く紅い鳥居を歩いて商売繁盛を願う神社、「東京」の文字の入った御朱印がもらえる神社、季節ごとに御朱印の絵柄が変わるという神社を駆け足で巡ってきました。

知らない場所を発見したり、達筆な御朱印に見惚れたり、楽しい御朱印巡りの様子をご紹介します。

御朱印とは「参拝した証明」

参拝の証として頂く「御朱印」。その起源は、奈良・平安の昔、神社仏閣に書写した経典を奉納した際に戴いた「納経受取(のうきょううけとり)の書付」ではないかと言われています。やがて、納経をせず参拝だけした場合にも証明を書いてもらうように変化したものと考えられております。〜東京神社庁〜

現在では色々なデザインの御朱印帳が販売されていたり、御朱印集めがブームのようになっていますが、もともとは神社を訪れた際にその証明として頂くのが御朱印の由来でした。

各神社によって、また毛筆で書く人によって、一つ一つ異なる御朱印。頂いた御朱印の数が増えるほど、お守りの数が増えるような気になります。帰宅後に御朱印帳を眺めるのも楽しみの一つとなっています。

【せっかくだから】空の旅安全祈願の出来る御朱印

羽田空港国内線ターミナル駅から京急空港線で4つ目の駅になる「大鳥居駅」ここから徒歩10分かからないほどの距離にあるのが羽田神社です。

大通りに面した一角にあるのでわかりやすく、入り口には可愛らしい狛犬の姿がありました。この神社は土地柄、航空会社の運行安全・航空安全祈願でたくさんの参拝があるそうです。

また日本神話で有名な須佐之男命(スサノオノミコト)と稲田姫命(イナダヒメノミコト)が祀られていることから、縁結びの神や勝負事の神としても知られています。

このような御朱印をいただきました。飛行機の印が航空安全の神社らしく、縁起が良いですね。墨書で記入された達筆な文字が美しいです。

【せっかくだから】空港から一番近い商売繁盛の神社

羽田空港国内線ターミナル駅から京急空港線で3つ目の駅になる「穴守稲荷駅(あなもりいなりえき)」から徒歩約5分のところにあるのが穴守稲荷神社です。

稲荷とは「稲実る・稲生える」の意味があるため、商売繁盛、家内安全、心願成就などにご利益があり、産業界や芸能界からの参拝も多いとか。

入り口を入ると、きりりと引き締まった顔の狐像が迎えてくれました。鳥居や本殿に塗られた朱色は、魔力に対抗する色ともされていて、古代の宮殿や神社仏閣に多く使われています。

稲荷神社に鳥居の数が多いわけは、願い事が「通る」または「通った」お礼として、鳥居を奉納する習慣が江戸時代以降に広がったからだそうです。この神社の鳥居にも、一本一本人の名前が記載されていました。

頂いた御朱印です。稲のマークの印が押されているのが稲荷神社らしさを表していますね。駅から5分。住宅街を通ってすぐあるにもかかわらず、神社の中はとても静かで、落ち着いた空気が流れているのが印象的でした。

【せっかくだから】東京の名のつく御朱印

総武線「飯田橋」駅より歩いて10分ほどのところにある東京大神宮は、別名「東京のお伊勢様」とも呼ばれています。これは伊勢神宮の分霊が祀られており、東京における伊勢神宮の遥拝殿(「遥か彼方から拝む為の建物」のこと。 本来ならば伊勢神宮へお参りするが、遠過ぎるので便宜上別の場所でも現地でお参りしたのと同じ効果を生む建物)として建てられたからです。

この神社は伊勢神宮内宮の御祭神である天照皇大神(アマテラスノオオミカミ)と、外宮の御祭神である豊受大神(トヨウケノオオミカミ)、さらに倭比賣命(ヤマトヒメノミコト)の三神が合わせて祀られていることから、縁結びにご利益のある神社として知られており、良縁を願う人の絵馬がたくさん飾られていました。

頂いた御朱印です。東京の文字がしっかりと入った御朱印。東京でしかいただけない印なのでとても貴重です。さすが縁結びの神社とあって、御朱印を待つ女性の列がたくさん出来ていました。

【せっかくだから】オシャレな街でもらえる御朱印

おしゃれな街として有名な東急東横線沿いにある「自由が丘」駅。ここからおしゃれなショップがたくさん立ち並ぶ商店街を眺めながら歩くこと13分ほど。商店街の角を曲がると、そこだけ別空間が現れます。

三の鳥居まである長い参道を歩いて着いたところは熊野神社です。正式名称は「熊野神社」ですが、和歌山県にある熊野神社と区別するために「自由が丘熊野神社」と呼ばれているそうです。

かつて農村地帯だったこの辺りに、村民達による熊野信仰の拠点として建てられ、寂れた農村だった谷畑の鎮守の神様として愛されてきました。

御朱印は直接記入していただけるのではなく、すでに別用紙に書かれているものを購入します。季節によって御朱印の周りに押される印判の絵柄が変わることでも有名で、今回は秋らしいうさぎの絵柄でした。

自由が丘の雑踏から一本奥の通りに入っただけで、タイムスリップしたかのような別空間が現れ、今でも大切に氏神様が守られていることに感動しました。

4つの御朱印を4時間ほどかけて集めてみました。東京都内の電車を乗り継ぎ、街を歩きながら御朱印をいただく旅をするのはとても楽しいものでした。

ただ、地下鉄や電車での移動は荷物が軽いことが大前提。重いスーツケースをガラガラと引きずりながらでは疲弊してしまいます。大きな荷物はコインロッカーなどに預けて御朱印巡りをすることをおすすめします。

空の神様から街の氏神様まで。東京の街に佇む神社を巡ってみて、歴史や、土地に根付き愛されている神社の由来を知ることができました。知ればそれだけ御朱印をいただく際にもありがたみが増すものですね。これからも御朱印集めを続けていこうと思っています。

この記事をかいた人

新型コロナウイルスの影響で、マスクをする人がとても多くなっています。もちろんマスクは有効ですが、まずは手洗いとうがいの徹底が重要だと改めて感じています。あとは喉を潤わせておくことも忘れてはならないことの1つ。私はこの時期、いつも以上にお茶を飲んでいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です