夏に大活躍「麻素材」の服。その洗い方や干し方、アイロンがけを徹底研究!

衣類などの製品表示では日本語で「麻」と記載されているものも、英語表示では「LINEN」と記載されています。麻とリネンは同一のものだと思っていましたが実は植物の種類が違ったのです。「麻」とは植物から作られる繊維の総称のことを指しています。麻の種類として、リネンのほかにラミー(苧麻:ちょま)ジュート(黄麻)ヘンプ(大麻)などがあります。麻は2m以上もの背丈のある植物の茎から採取した繊維で、リネンは60cm程の小さな植物の茎から採取した繊維で織った布のことを言います。麻とリネンは同じものだと思っていたら、植物の種類が違っていたのですね。 同じ麻の仲間でもそれぞれ使い道が異なります。リネンやラミーは衣類やタオルのような日用品に、ジュートはカーペットや麻袋などに、ヘンプはロープや衣類といったものに使用されています。日本の家庭用品品質表示法ではリネンとラミーの2種類のみが「麻」の表示を許可されており、他の麻繊維は「植物繊維」と表記するため、洋服で「麻」と表示される場合はリネンかラミーが原料のものとなります。 リネンは、中央アジア原産のハーブの一種である亜麻(フラックス)の茎が原材料となっていて、麻の中でも柔らかくて肌にやさしい素材です。リネンが100%なら、肌触りも良く、シワになったとしても風合いの柔らかなシワとなるため、タオルやシーツ、洋服などに多く使われています。

リネンや麻と綿の違い

綿は吸水性や通気性に優れており、適度な保温性もある素材です。肌触りも滑らかで吸湿性もあるので、タオルや肌着、下着にも広く使われています。染色性にも優れているため、夏場はカラフルなカットソーなどとして発売されています。 一方、麻やリネンは自然な風合いを残した少しザラザラした手触りが特徴です。綿の約4倍、シルクの約10倍の吸水性があると言われています。繊維が伸びにくくて硬いので、汗をかいても肌に張り付かず夏でも快適に過ごす事が出来ます。ただし、綿よりシワになりやすいという性質があり、染色もしにくいので摩擦や汗などで色移りする事もあります。

リネンや麻の洗濯方法と注意点

参照:新しい洗濯表示(消費者庁) 2016年から衣類の洗濯表示が新しくなりました。以前のものより取り扱い方が詳しく記載され、洗濯に適した温度や洗濯機の強さ、また乾燥の仕方やアイロン仕上げの温度などにも細かく表示されるようになっています。 麻やリネンは水に濡れると強度が約60%ほど高くなるため、洗濯機で少し強めに洗っても大丈夫とされています。ただし、おしゃれ着などは温度の高い水で洗濯してしまうと繊維が縮むので、水か30度以下のぬるま湯で洗いましょう。洗剤はおしゃれ着洗いの中性洗剤を使い、脱水はしないで軽く絞る程度にしてください。 干す時は直射日光に当てると色あせしやすいので、日陰で風に当てるようにしましょう。完全に乾くまで干しておくと、自然なリネンらしいくたっとした風合いが出てきます。また、生乾きの状態の時にアイロンがけをすると、シャキッとした状態になります。熱を当てた時のテカリ防止のために、当て布をしてからアイロンがけをしましょう。

服の表示を実際に見てみましょう

綿65%、麻35%のこちらの服は家庭用洗濯で洗濯機は弱で使用、乾燥機はダメで、アイロンは低温での使用と言うことが表示されています。 麻100%の表示のあるスカートです。洗い方は手洗い、乾燥機もダメ、アイロンは中温(150℃くらい)ということがわかります。シワになりやすかったり、色移りがあるなどと言われる麻素材ですが、表示に従って適切に取り扱えば、それほど難しくなく、着るたびにかけるアイロンも気持ちよく着るためなので苦になりません。

リネンや麻の保管時の注意点

麻やリネンは直射日光で色あせしやすい素材と言われています。日差しが当たるような場所を避け、通気性がよく湿気が少ない環境で保管するのが良いでしょう。畳んで収納すると、次に着るときにシワができやすいので、クローゼットに掛けての収納をおすすめします。

気持ちよく風を通す麻の素材を楽しみましょう!

ジリジリ照り返す日差しの中を歩くときも、身体中がから汗が吹き出しても、麻素材の服はそっと汗を吸い取り、体に溜まった熱を外へ通してくれる通気性の良さも持っています。何より体に張り付く感じがなくサラサラとしているのがポイントで、一度着たら手放せなくなります。初めはちょっとゴワゴワした肌触りでも、洗濯を重ねていくうちに体に馴染んでくるのもとても好きです。 日本の湿度が高く、暑い夏に適した麻素材。自宅で洗ってアイロンをかけておけば、いつでもまた着られるのも嬉しいですね。  ]]>

この記事をかいた人

新型コロナウイルスの影響で、マスクをする人がとても多くなっています。もちろんマスクは有効ですが、まずは手洗いとうがいの徹底が重要だと改めて感じています。あとは喉を潤わせておくことも忘れてはならないことの1つ。私はこの時期、いつも以上にお茶を飲んでいます。

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