こんにちは。Dr.Mariです。
2月になるとますます空気が乾燥して、インフルエンザや風邪が流行りだしますね。
皆さんの周りでも風邪をひかれている方はいらっしゃいませんか?
今日は意外と皆さんに知られていないインフルエンザや風邪予防のお話をしようと思います。
インフルエンザ対策はどんなことをしていますか?
皆さんはインフルエンザや風邪をひかないように実践していることはありますか?
以下の中から考えてみてください。
「人ゴミに出るときにマスクをする」
「帰ってきたら、手洗いうがいをする」
「身体を温かく保つ」
「ビタミンやミネラルなどの栄養をとる」
「しっかり睡眠をとる」
「部屋の湿度が下がりすぎないようにする」
どれも正解です!
これ以外にも色々と対策されている方もいらっしゃるとおもいます。
では、インフルエンザや風邪予防に「歯のクリーニングを定期的にしている」という方はいらっしゃいますか?
「え?歯のクリーニングがインフルエンザや風邪予防になるの?」と思われた方も多いとおもいます。
実は歯のクリーニングは立派な予防法なのです。
切っても切れない、お口とウィルスの関係
どうして歯のクリーニングが予防になるのかというとそれはウイルスの侵入経路に答えがあります。
インフルエンザや風邪のウイルスは口や鼻から入ってきます。
お口から入ったウイルスは歯の表面のバイオフィルムを足がかりにして喉の奥まで侵入してくると言われているのです。
「バイオフィルム」というのは一言でいうと、歯の表面などについているヌメヌメのこと。
台所の三角コーナーのヌメヌメというとわかりやすいでしょうか。
(お食事中の方、ごめんなさい。)
細菌がたくさん集まると自分達の住処をもっと心地よくするために、協力してテントを張ります。
そしてその中でぬくぬくと細菌が増えていくのです。
かんたんに言うとそれが「バイオフィルム」
このバイオフィルムは1度できてしまうと簡単に取り除くことが難しく、うがい薬などの薬剤もほとんど効きません。
お口の中は数百種類もの細菌がいる場所。
なので、歯の周りにはどうしてもバイオフィルムができてしまいます。
定期的に歯医者さんで歯のクリーニングをする1番の目的はこのバイオフィルムをとってあげることなのです。
ウイルスの足がかりであるバイオフィルムが少なければ、侵入を防ぐことにもなりますね。
症状は身体からのサイン。ときには振り返ることも大切かも
さて、色々対策はしていても風邪やインフルエンザにかかってしまうこともあるかとおもいます。
風邪やインフルエンザにかかると熱がでたり、咳がでたり、お腹を壊してしまったりと辛いですよね。
ですが、身体の症状は皆さんの身体の調子を元の元気な状態に戻そうとして起こるもの。
症状は身体にとって毒となるものを身体の外に追い出そうとして起こるもの。
身体はいつでもあなたの味方なんです。
だから、身体が起こしているものはあなたにとって必要なものなのですね。
そう考えると少し、楽になりませんか?
症状をただ抑えようとするのではなく、どうして症状がでているのかを考えてみる。
それが大切なことだと私はおもうのです。
もちろん、症状があまりに辛い時には抑えてあげることも大切です。
ただ、症状がでた時にはちょっとだけ立ち止まって。
「どうして熱が出たのかな?」
「最近、仕事で無理していなかったかな?」
「緊張して身体に力が入っていなかったかな?」など。
自分自身のこと、生活のこと、ストレスに感じていることなどを振り返ってみる。
そんな時間にしてみるのもおすすめです。
それでは、また次回皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
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