冬の季節になって空気が乾燥してくると、必ず現れるのが手の乾燥です。
人によって程度に差はあるものの、家事では省くことのできない水仕事。これらのためにどうしても皮膚が乾燥して手荒れが発生してしまいますね。
また手荒れ=水仕事というだけでなく、会社に勤めている人でも冬場の乾燥した空気の中で、書類に使われる紙や輪ゴムなどで何度も指先がこすられるため、次第に指の脂分が抜けて乾燥を招いてしまうのです。
手荒れが悪化してしまうことが無いよう、初期のうちにクリームで保護することが大切です。
今回は目的別ハンドクリームの選び方についてまとめてみました。
香りによるリラックス効果
それほどまだ乾燥は感じていないけれど、何となくて手が冷たく冷えているかなと感じる程度のあなたには、クリームで皮膚の表面に保護膜を作るためにもハンドクリームを塗ることを習慣にすると良いでしょう。
大きなトラブルが無いのならば、香りに特化したクリームをお勧めします。植物由来の成分が含まれていて、手に塗るだけでアロマ効果も感じられるものがいいでしょう。
クリームを塗る時間がリフレッシュタイムになり、その後の活動がスムースに進むのではないでしょうか?
この時期は「ゆず」など柑橘類の香りがお勧めです。
乾燥を防ぎたい
乾燥がひどくて表面が白っぽくなっていたりする人には「尿素配合」とうたわれているハンドクリームがお勧めです。尿素とは、肌の持つ天然保湿成分の1つとして人の肌の角質層に含まれている成分です。
この尿素の成分をハンドクリームとして取り入れることによって、肌に保湿が行われます。「尿素〇〇パーセント配合」などとクリームに書かれていますね。あのパーセントが高いほど角質を除去する力が大きくなるのです。
保湿効果があってとてもよく効く反面、すでに肌荒れがひどい人や、ひびやあかぎれ、傷がある人はしみたりかゆくなったりする可能性もあるため、使わないほうが良いでしょう。
潤いを与えたい
乾燥を食い止め、潤いを与えたいという人には「ヒアルロン酸」や「セラミド」を豊富に含んだハンドクリームがお勧めです。
ヒアルロン酸は赤ちゃんの水みずしい肌にたくさん含まれているように、人や動物の肌の中で水分を保持する力や肌と肌の間のクッションのような役割を行っています。
また細胞と細胞の間にあり、スポンジのように水分や油分を含む細胞間脂質のことをセラミドと言い、これらの量が豊富な肌は水分が豊富でしっとりしています。ヒアルロン酸やセラミドを多く含んだハンドクリームは、肌の水分と油分のバランスを整えてくれます。
また、皮膚の中にしみ込んでいく成分ではないですが、肌に膜を作って水分の蒸発を防いでくれるという意味でワセリン入りのハンドクリームもお勧めです。ワセリンの良いところは、赤ちゃんや小さい子供にも使用可能というところです。ハンドクリームとして、また赤ちゃんの保湿クリームとして使用すれば一石二鳥ですね。
ひび、あかぎれ、しもやけを治したい
ひびやあかぎれ、しもやけなど、乾燥に加えて皮膚の血流が悪くなっているために引き起こされるトラブルに効くハンドクリームは、ビタミン入りのものがお勧めです。血行促進成分であるビタミンBやビタミンE入りのクリームが有効でしょう。
ハンドクリームを使うときは指先の一本一本の血の巡りをよくするようによくマッサージしながら刷り込みましょう。
昼間は水仕事や乾燥した時に清潔に洗って手に塗りますが、夜はクリームを塗った上から綿の手袋をして眠ると、さらに保湿効果が高まるでしょう。ビタミン入りのハンドクリームには手袋と一緒になった大きなボトルタイプのクリームも発売されています。
まとめ
いかがでしたか?これでも治らない強力な手荒れには薬局で売っている軟膏をつけてみることも必要かもしれません。
手荒れを悪化させないためにも、できるだけ初期のうちに乾燥を感じた時点でクリームを塗ることを習慣にしてしまいましょう。
忙しくて塗る暇がないという人には、夜寝る前にたっぷりつけるだけでもずいぶん効果がありますよ。諦めずにコツコツ毎日続けてみてくださいね。
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