便秘解消や腸内環境を整えるために、ヨーグルトはとても有効なことはよく知られています。スーパーやコンビニではたくさんの種類のヨーグルトが並び、最近では様々な効果を発揮する菌が入ったヨーグルト(機能性ヨーグルト)も大人気です。でも一体どれがどんな風に効くのと聞かれたら、答えに困ってしまいますね。そこでヨーグルトに入っている「菌」で選ぶヨーグルトの7選を細かく調べてみることにしました。
まずはおさらい。ヨーグルトの効能とは?
私たちの体の中には、有用な働きをする「善玉菌」と、有害な働きをする「悪玉菌」の両方が存在しています。よく耳にする「乳酸菌」は、自然界のあらゆるところ、例えば人間の腸内などに広く存在しています。ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸に存在する善玉菌の一種であり、悪玉菌のように体の中で有害物質を作ることもなく、有益な働きをするものがほとんどです。ヨーグルトを食べることによってこの乳酸菌を増やし、体にとってプラスに働かせることができるというわけです。
乳酸菌の中にも様々な菌があり、その働きは「免疫力のアップ」「整腸作用」「インフルエンザの予防」「歯周病の予防」など多岐にわたっています。
それぞれのヨーグルトに含まれている乳酸菌は、商品によって異なり、健康効果も変わってくるのです。自分の目的にあった菌を含んでいるヨーグルトを選ぶことで、さらに効果が期待できそうですね。
パッケージに表示された「機能」でヨーグルトを選んでみる
それではヨーグルトを個別に見ていきましょう。それぞれ強調したい菌の名前やうたい文句がパッケージに書かれており、一目見て何に効くのか分かりやすくなっています。
■明治プロビオヨーグルトLG21
LG21とは乳酸菌の名前のこと。この特徴は、胃酸に対する耐性が強いこと。胃の中でも増殖可能であることです。
健康に良いという漠然としたイメージしかなかった乳酸菌を「胃の中で働いてくれる(増殖してくれる)」乳酸菌として新たな可能性を兼ね備えたヨーグルトです。
■森永メグミルクガセリ菌SP株ヨーグルト
現代日本人の生活習慣病や肥満の問題は、他人事ではなく気になるもの。このヨーグルトに含まれているガセリ菌SP株は、食事とともに食べることで脂肪の吸収を抑え、内臓脂肪を減らすのを助けてくれます。肥満気味や、内臓脂肪が気になる年代の人の食生活の改善に役立つヨーグルトです。
■明治THE GREEK YOGURT(ザ・グリークヨーグルト)
グリークヨーグルト(別名:ギリシャヨーグルト)は、発酵させてできた普通のヨーグルトをろ過し、水切りをして作られています。そのため味がクリーミーで濃厚になっています。また特筆すべきことは、水切りしたギリシャヨーグルトは普通のヨーグルトよりたんぱく質が2倍以上に増えていること。筋肉やコラーゲンの生成や、免疫力アップも期待できそうです。
■チチヤス毎朝快調ヨーグルト
乳酸菌の中でも生きたまま腸に届くL.カゼイ菌431に、腸内で乳酸菌のエサとなる食物繊維をプラスしたハイブリッドヨーグルトです。ふたつの効果が相まって、腸にしっかり働きかけてくれるのです。
■明治プロビオヨーグルトR−1
R1とは、乳酸菌の一種であるブルガリア菌に属するもので、免疫力のアップに効果があると言われています。R1乳酸菌を摂り続けてきた人は、摂らなかった人よりも風邪をひきにくくなったり、インフルエンザにかかりにくくなったという研究結果もあったことから、一大ブームになりましたね。続けて食べたいヨーグルトです。
■森永メグミルクビフィズス菌SP株ヨーグルト
ヨーグルトを食べる時に、胃酸などで乳酸菌が死滅してしまわないように、ビフィズス菌SP株を腸の中で溶ける特殊なカプセルに入れて生きて腸に届けるヨーグルトです。食べるとプチプチとした食感があるのがカプセル。腸内のビフィズス菌を活性化させるガラクトオリゴ糖も入っています。
■ダノンビオBE80
乳酸菌やビフィズス菌の「胃酸や胆汁酸に弱く腸まで届きにくい」という弱点を補う研究の過程で発見されたのが、生きたまま腸まで届くビフィズス菌「BE80」です。この「BE80」を中心に、5種類の菌をブレンドしたのがこちらのヨーグルト。1個あたりに含まれるBE80菌の数は、なんと44億5千万個だそうです。数字を見ただけで効きそう!と思わせてくれますね。
効果を引き出す食べるタイミング
この時間に食べなければ!と決まっているわけではありません。ただし、空腹時は胃の中の酸性度が高くなり、ヨーグルトに入っている乳酸菌やビフィズス菌が胃酸の影響で死んでしまうことも考えられます。より多くの菌を生きたまま腸に届けるためには、一般的に食事中や食後に食べるのが良いでしょう。
ヨーグルトの乳酸菌はが体に合うかどうかは個人差があります。実際に2週間くらい食べてみて、以前より便通がよくなったらそれは自分に合うヨーグルト。よくならないようであればヨーグルトを変えてみましょう。同じ銘柄のヨーグルトを2週間ほど食べ続けることで、腸内環境は少しずつ変わってきます。まずは2週間続けてみることが大切です。
目的に合わせて好みのヨーグルトを選びましょう!
7種類全部試食してみましたが、味の違い、食感の違いなど様々でした。個人的には「生きたまま腸に届く」と言われているヨーグルトをしばらく食べ続けて体の変化を見てみたいなと思いました。研究が進められ、日々進化するヨーグルト。自分の健康を守るためにも1日1個食べてみてはいかがでしょうか。
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