災害時。落ち着いて最初にしておきたい5つのこと。

局地的豪雨に台風の被害、そして先日は北海道で大規模な地震が発生しました。これまでは災害が起こるとどこか遠くの出来事のように感じていたものですが、これだけ立て続けに発生するといつどこにいて、どんな災害に遭遇するかわからないという不安感にさいなまれます。

この不安はどこから来るのかと考えてみると、やはり突然起こる災害に遭った時に、真っ先に何をしたらいいのかわからないという恐怖から来るのではないかと思いました。

どこでどんなことが起こっても、まず自分がやるべきことを把握していつも頭の中でイメージしておくこと。これが災害時に冷静でいられるポイントではないでしょうか。

どこかに避難する、避難グッズを使って食料や水を確保する。それよりまず大切な、自分の安全やSOSのサインを大切な人に知らせるために、スマホでしておきたいことがらを5つ集めてみました。

安否を知らせる災害伝言ダイヤル(171)を使用する

災害に巻き込まれた場合、大勢の人が家族や友人、または会社などに一斉に電話をかけると、あっという間に回線がパンクして使用できなくなってしまいます。

ほとんどの人が繋がらない電話に焦り、さらに繋がるまでなんども繰り返し電話をかけ続けます。そうすると電話会社の通信処理能力が限界に達してしまうのです。

災害時は本当に必要な人だけが電話で連絡ができるよう、電話回線を使うのは避け、その代わりにSNSや災害用伝言ダイヤルでまずは安否を伝えましょう。

各電話会社や自治体でも災害伝言ダイヤルを使うように奨励しています。使い方はこちら→災害伝言ダイヤルの使い方

特に災害伝言ダイヤルは、スマホを使用していない、またはSNSを使用していなという人やシニア世代の方々には有効です。毎月1日と15日は無料体験が出来るので、この機会にご家族で練習してみてはいかがでしょうか。

SNSを有効活用する

災害時にSNSがとても役に立ったという話はよく聞かれます。LINE、Facebook、Twitter、Instagramなど代表的な4つのSNSでできることを比べてみました。

LINE(ライン)

LINEは最近ではビジネスなどで使われる機会も増えましたが、基本は家族や親しい人同士、仲の良いグループ内などで使われてきたツールです。災害時にLINEを使って安否情報を家族や友人に一斉に知らせることができて便利です。

また、LINEには相手がメッセージを読んだことがわかるように「既読」の文字が表示されるようになっています。たとえ相手から返信が来なくても、既読の文字が付くだけで、相手が読んだことが確認できます。

Facebook(フェイスブック)

親しい友人同士で実名登録をして幅広く使われるようになっているFacebook。最近ではビジネスで使用される場面も多いので、災害時に会社や取引先に連絡を取りたい時などに有効で、個人的にメッセージを送り合うことのできる「メッセンジャー」という機能もあります。

またインターネット上見つけた有益な情報を、広く周りに伝えたい場合「シェアする」という機能を使います。これを使うことにより、自分の友人や家族などFacebookでつながっている人に、災害時の情報を伝えることが可能です。

Twitter(ツイッター)

Twitterは40文字のつぶやきで情報を発信することができ、非公開にしているアカウントでない限り、誰でも見ることができます。

災害時には、リアルタイムで情報が発信されるので、現在の状況を把握したりするのにはとても有効です。例えば今いる場所から一番近い避難所探しや、トイレ、公衆電話のある場所など、ニュースやラジオでは細かすぎて伝えきれない情報も、Twitterならば受信することができます。

またTwitterには「リツイート」という機能があります。これはインターネット上で有益と思われる情報を拡散する(広く伝える)ことで、自分の得た情報をそのまま家族や友人、助けを求めている人に向かって発信することもできます。

Instagram(インスタグラム)

まだまだ写真がメインのSNSという認識の多いInstagramですが、公開アカウントであれば、災害時に多くの人に向けて無事を伝えることが出来たり、個人的にメッセージをやり取りすることも可能です。

また、防災時の知恵なども、「リポスト」という機能を使ってFacebookやTwitterと同じく拡散(インターネット上で得た情報をそのままコピーして自分から友人へ発信する)し、情報を広めていくこともできます。

スマホのバッテリーを長持ちさせる

災害に遭った時に、スマホの電池残量が少なくなっていたら。何度も電話をかけたり、ネット環境のある場所をさがしたり。それだけで電池はどんどん消費されていきます。少ない電池残量では伝言ダイヤルやSNSを使いたくても肝心なところで電池がなくなってしまいかねません。

充電用バッテリーを持っているならともかく、今あるスマホの電池量しかない場合は、まずスマホを低電力(または省電力)モードに設定しておきましょう。ディスプレイの明るさを暗くし、画面の自動オフ機能の時間を短く設定してください。不要なアプリは削除しておくのも有効です。

電波状態が悪い場所で電波を探し続けるのは、電池の消費量を早めるので、電波が届きそうな場所に着くまで通信機能をオフにする「機内モード」にしておくのもおすすめです。機内モードでは、Wi-FiやBluetooth、GPSの機能も切れている状態になるので、電池の消費を抑えることができます。

無料Wifiのある場所を探す

Wi-fi(ワイファイ)とは、パソコンやスマホ、タブレット、ゲーム機などのネットワーク接続に対応した機器を、無線(ワイヤレス)でLAN(local area network)に接続することを言います。

災害時にはWi-Fiのネットワーク名(SSID)「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」を選択すれば、無料でWi-fiが使用できます。

設定は、携帯電話などのWi-FiをONにした後、SSIDで「00000JAPAN」を選択するだけ。ただし、誰でもアクセス可能なWi-Fiのため、金銭に関わることなど、個人情報で知られたくない事柄のためには使わないほうが良いでしょう。

スマホでライトの照らし方を確認しておく

災害に遭うのは明るい昼間だけとは限りません。停電で一斉に辺りが真っ暗になってしまい、足元が見えずに危険なことも想定されます。

普段から持ち歩くことの多いスマホには、懐中電灯のように周りを照らすライトが内蔵されているものが多くあります。お使いのスマホのライトの点け方を知っていますか?ライトのつけ方は各携帯電話によって違うので、この機会に調べておきましょう。

普段から備えておくことが何より大切です

いつ起こるともわからない災害です。遭わないのがもちろんですが、万が一災害に遭ってしまっても、上記の事柄を普段から頭の中に入れて、シミュレーションしておきましょう。

知っていることで災害時にパニックにならず冷静に行動することができます。ぜひ参考にしてみてください。次週は災害時に役立つアプリについてお送りします。

 

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新型コロナウイルスの影響で、マスクをする人がとても多くなっています。もちろんマスクは有効ですが、まずは手洗いとうがいの徹底が重要だと改めて感じています。あとは喉を潤わせておくことも忘れてはならないことの1つ。私はこの時期、いつも以上にお茶を飲んでいます。

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