日々パソコンに向かい、スマホを手にして生活している日が続くと、本をゆっくり読む時間が本当に少なくなっているなと感じます。
書店に行くのも大好き、本を買うのも大好きだったはずなのに、本を手にする時間が捻出できない今日この頃。
読書には集中力を高めたり、語彙力を豊富にしたり、コミュニケーション能力をあげる効果もあるそうです。日々の慌ただしさを一旦リセットするためにも、時には電子機器から手を離し、ページをめくる喜びに浸ってみませんか。
テーマごとにおすすめの本をいくつかご紹介します。
めくったページにヒントが。仕事で迷う時に読みたい本
迷った時にヒントになる言葉がいつも見つかる、松浦弥太郎さんの文章が好きでよく読んでいます。その中でも最近見つけたこの本は、1ページごとに短いフレーズとそれにまつわる文章が載っていてとても読みやすいです。
松浦弥太郎さんと、共同CEOである野尻哲也さんが交互に綴る仕事に関しての文章は「働く」ということに対しての心構えや、気持ちよく働くコツが書かれています。
仕事で悩んだり、壁にぶつかったり、対人関係で辛くなっている時など、前を向くヒントが隠されているのでぜひ読んでみてください。
はたらくきほん 100 毎日がスタートアップ
松浦弥太郎、野尻哲也(著)
株式会社マガジンハウス
巡りを良くするには。年齢とともに体の変化が気になる人が読みたい本
「漢方薬」と書かれたこの表紙に惹かれて買ってみた本です。
著者の群ようこさんが、突然何日も続く強烈なめまいに襲われたことがきっかけで、自身の体の不調を改善するために、漢方薬局に通う日々を描いた作品です。
漢方薬の話に加えて「食」については甘いものを取りすぎない、食事の量、食べるべきものから食べるのを避けた方が良いものまで。
「身体」についてはリンパマッサージで身体に溜まった不純物を流すことや、身体を冷えから守る大切さなどが書かれています。
自分の体と徹底的に向き合っていく群さんの体験記を読みながら、自分はいかに体のことを知らずにいたのか思い知らされました。
「甘いものの取りすぎは体を冷やす」「過度な水分摂取は、排出が間に合わずむくみを引き起こす」など知らなかった情報も多く、興味深く読むことができました。
そして漢方について、東洋医学について、自分の体にあった食べ物はどんなものなのか、どのような飲み物を体に取り入れるべきなのかなどもっと知りたいという新たな目標も湧いてきました。
これから更年期を迎える女性や、体の冷えに悩んでいる方におすすめの本です。
ゆるい生活
群ようこ(著)
朝日新聞出版
料理に対する気持ちが改まります。食事に対する考え方を正してくれる本
和食についてとてもシンプルな考え方「一汁一菜でよい」と提案されている本です。
一汁一菜とは、心身ともに健康であり、自分の身体を自分で守るために、ご飯を基本として汁と菜(おかず)を食べる食事のことを言います。
日本食の原点であるご飯、味噌汁、漬物などの発酵食品を食べることが、日本人としての生き方であると書かれています。
忙しくてついつい食事がおろそかになってしまったり、今日は作るのが面倒だなと思うことも多々ありますが、一汁一菜でよいと考えると、とても気持ちが楽になりました。
いわゆる料理本ではなく、料理に対する精神論のようなものでしょうか。たまに読み返して背筋を正したくなる本です。
一汁一菜でよいという提案
土井善晴(著)
株式会社グラフィック社
お弁当作りの教科書。読めば必ずお腹が空く本
読むたびに新しい発見があり、ワクワクする本です。子供たちのお弁当作りが一番忙しかった頃に、伊藤まさこさんのお弁当の本に何度助けられたことでしょう。
この本はお弁当日記あり、お弁当の旅あり、教えてもらうお弁当ありの盛り沢山な内容です。中に出てくる全国各地のお弁当もとっても美味しそうで、何度も読み返してしまいます。
その日の1食分を担当するお弁当。蓋を開けた時の喜ぶ顔が見たくて、みんな様々な工夫をしているのだなと思ったものでした。
現役のお弁当作りの方も、お弁当作りは卒業した方も、読めば必ず食べたくなるお弁当が満載です。
おべんと探訪記
伊藤まさこ(著)
マガジンハウス
犬と暮らしているからこそ知りたい。犬の気持ちと言葉の意味
犬と暮らし始めて6年。すっかり気持ちがわかる時もあれば、未だに何を考えているのかわかりかねる日もあり。
ぴったりと息のあった飼い主さんと犬の関係を見かけるととても羨ましくなり、その度に読み返す本です。
犬の気持ちのことを「犬語」と呼び、それを理解するためのトレーニングや犬との関わり方などが写真と文章でわかりやすく面白く解説されています。
読むたびにクスッと笑えたり、なるほどと感心したり、写真も豊富で読みやすく、全ての犬が愛おしく思えます。忘れていた気持ちを思い出させてくれる本です。
犬語の教科書
矢島新一(監修)
藤代冥砂(写真)
池田書店
ゆっくり本を読む時間は、贅沢な時間の使い方のひとつです。
休みの日にはあれもこれもしなければと思い、時間が早く過ぎていきますが、ひと時でも本を前にしてお茶を飲みながらゆっくりページをめくってみましょう。
集中して本を読むことは、今の私たちにとってとても贅沢な時間だということがわかります。
休日のひと時や、寝る前のちょっとした時間、または旅先の移動時間を利用してなど。本を読み、そこに綴られている言葉から生活の中のヒントがもらえたり、元気を与えてくれたり、新しい気づきがあったりします。
本を読むことは、忙しい現代社会の私たちにとってとても大切な時間の使い方なのですね。
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