パソコンの画面にスマホにタブレット、長時間の使用は目に負担がかかるとわかっていても、今や液晶画面を見ないで過ごす日がないほど私たちの生活の一部になっています。
またスマホやタブレットは小型で持ち運びやすいために、寝ながら見続けている人もいるかもしれません。そのような目の酷使はある日突然肩こりを引き起こします。
目の疲れと肩こりの関係や、その改善方法をを調べてみました。
目の疲れと肩こりの関係
人が目で物を見るときに、目はカメラのレンズのような働きをする水晶体の厚さで、ピントを調整し、遠くのものや近くのものを見ています。
このときに使われているのが「毛様体筋」と呼ばれる筋肉で、遠くのものを見るときは筋肉が緩まって水晶体を薄くし、近くの時を見るときは筋肉を収縮させて水晶体を膨らませて焦点を合わせています。
パソコンやスマホ、タブレット、ゲームなど手元にあるものを長時間見続けているようなときは、毛様体筋はずっと収縮しており、これが眼の緊張を呼んで眼の疲れとなるわけです。
出典元:http://vv-b.com/ganseihirou/gankin.html
また、年を重ねて水晶体が固くなると、ピントを調整する力も衰えてくるために、だんだんと近くのものを見るのに時間がかかったり、ぼやけて見えたりするようになります。これを老眼と呼びます。
老眼の場合もメガネやコンタクトレンズなどで調整することなく、無理をして見続けていると、毛様体はずっと緊張していることになり眼の疲労を感じやす くなります。
これらの眼の疲れが「懲り」となり、眼の筋肉の「懲り」が首から肩へ広がっていくことで肩周辺にかけての筋肉の血の巡りが悪くなって肩こりを引き起こしてしまうのです。
眼の疲れを取るにはどうしたらいいの?
眼の疲れが原因で肩こりがある場合は、まず肩周辺の筋肉の血流をよくするために肩を温めましょう。
一番良いのは入浴で温めることですが、仕事中や勉強中など、すぐにはお風呂に入れないときもありますよね。そんなときは以下の方法を試してみてください。
また女性の場合、メイクをしている関係で、眼の上に濡れタオルや温湿布などを使えない場合もあります。まずは肩や出来れば首のあたりまで温めてみてください。
■カイロや温湿布を貼ってみる■
■湯たんぽを肩に当てる■
■蒸しタオルをビニールに入れて肩を温める■
■ドライヤーの温風を当てる■
温めたあとはマッサージで筋肉のこりをほぐしましょう。
温まった肩は血流がよくなっています。ここへマッサージをして凝り固まった筋肉をほぐすことで、さらに血の巡りはよくなることでしょう。
■肩と鎖骨の間のくぼみを押す■
リンパを流すツボでもあるので、3~5秒くらい、人差し指と中指でギュッと押してみましょう。
少しビリっと痛いくらいの方が効き目があるようです。
■首の付け根から肩にかけてを揉みほぐす■
肩がこるといえばこの部分に手がいきますね。
温まった状態でこの部分を揉みほぐすと、冷えた状態の時より早く筋肉が柔らかくなるのを感じられると思います。
■髪の生え際、首の後ろの筋肉をほぐす■
ここは温めるときにも重点的にしてみましょう。
美容院などでシャンプーの後の蒸しタオルもこの辺りにしてもらうととても気持ちがいいですよね。
番外編
■小指の第一関節を押す■
小指の第一関節を親指と人差し指でギュッと押します。1回に3~5秒くらい。
できれば全ての指を一本一本押しながら手をブラブラと振ってみると、途端に手のひら全体がぽかぽかしますよ。
パソコン仕事からくる肩こりの場合は、全部の指を指圧する方が効果があるようです。
最後は眼の体操を。
温まった肩が少しほぐれたところで眼の体操も行いましょう。
■ギュッパ体操■
眼をギュッと閉じる→眼をパッと開く
この運動を繰り返します。
ギュッと閉じてパッと開いたときに右を見て、また閉じて開いたときに左を見て、上下や斜め左右なども10~15回程度してみましょう。
眼の周りの筋肉がほぐされて温まってきます。
■遠近を交互に見る体操■
眼は水晶体を使って遠近の調節をしているので、時には意識して遠くと近くを交互に見ていきましょう。
まず今の場所から3~4メートル以上離れた遠くの場所一点を見つけます。そこにポイントを絞り、じっとを見つめます。10~15秒ほどかけて見つめ続けます。
その後目の前にある自分の手のひらや指先を10~15秒かけて見つめます。窓から外を見つめるのも良い方法ですが、ぼんやりと見てしまわないよう何か見つめるものを見つけて集中しましょう。
両方合わせて5分ほど行うと効果があるようです。
この遠近を交互に見ることで、毛様体筋の筋トレにもなるわけです。
まとめ
いかがでしたか?眼は一日中休むことなく働いていて、なかなか休憩を取ることができませんね。
一日の中にほんの少しでもいいので、眼の筋肉を緩めたり、逆に眼の筋肉をトレーニングする時間を意識して作ってみましょう。
眼からくる肩こりも軽減され、その後の仕事の効率もアップするかもしれませんよ。
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