柿に関することわざに「柿が赤くなれば医者が青くなる」というものがあります。意味は「柿が身をつけて赤くなる頃は、気候も良くて病人も減り、結果患者が居ない医者が困って青くなる」というものです。
この時期は実りの秋と言われるように、柿やりんごを始め、みかんやゆず、カボスなどの柑橘類も実をつける食べ物の豊富な時期です。特に柿はビタミンを多く含み、栄養価の高い果物の1つです。
これからの時期、インフルエンザをはじめ様々な感染症がはやり始める頃です。それらに対抗するために、この秋は柿を食べてみませんか?柿のパワーをご紹介します。
柿の種類
スーパーや八百屋に並ぶ柿は形がいろいろあって、どれを選んだらよいのか迷ってしまいますね。柿には代表的なものとしては
■富有(ふゆう)
甘い柿の代表種で市場に出回る柿の半数以上を占めています。
形は丸みがあって皮はオレンジ色です。果肉は柔らかく、甘みが強い品種です。
■次郎柿(じろう)
平たく四角い形をした果肉の硬めな柿です。歯ごたえを好む人にはオススメの柿です。
■平核無(ひらたねなし)
種無し柿としてよく見かける品種です。果樹が多くて柔らかく、四角いをしています。
■市田柿(いちだがき)
とても濃厚な甘みが出るため主に干し柿として利用されています。釣鐘状の尖った形をした柿です。
その他地方によって流通している柿の名前や形も様々です。お気に入りの柿が見つかるように色々な柿を食べてみるのもいいですね。
なぜインフルエンザにも効果があるの?柿の効用あれこれ。
柿は昔から「二日酔いに効く」と言われています。これは柿の渋み成分であるタンニンにアルコールを分解する働きがあり、血流を良くし新陳代謝を促してくれるからです。また柿に含まれるカリウムには利尿作用があるのことがその理由です。
柿に含まれているビタミンCは、日本人が好んで食べる果物の中でもトップクラスで、柿1個に含まれるビタミCは、グレープフルーツの約2倍、ラズベリーの約3倍とも言われています。
柿のオレンジ色の色素はβ(ベータ)カロチンという強力な抗菌作用を持つ栄養素を含んでいて、これらは人間の体の粘膜や皮膚の免疫機能を正常に保つ働きがあることから、インフルエンザなど感染症の流行する季節に食べると効果が期待できるというわけです
さらに柿に含まれるビタミンAは、視力低下の予防や視力を正常に保つ働きもあるので、スマホやパソコンなどで目の疲れを感じている人は積極的に食べるとよいでしょう。このビタミンAは皮膚の代謝を高める働きもあるため、美白効果もあると言われています。
柿はもともと食物繊維が豊富な果物ですが、干し柿にするとさらにその食物繊維の量が増えるそうです。便秘の解消や腸内環境を整えたい人には、干し柿を積極的に摂りたいものです。まさにいいことづくしの柿パワーですね。
効果の出る柿の食べ方あれこれ
そのまま果物としていただくのが一番シンプルで美味しい食べ方ですが、柿の持つビタミンCを有効に活用するために、サラダにして他の野菜や果物と合わせ、ビタミン効果をさらにアップさせましょう。柿の優しい甘みは、野菜と好相性です。
ドレッシングにごま油、オリーブオイルやココナッツオイルなどの植物性オイルを使えばさらにβカロチンの吸収をよくしてくれると言われています。
■柿のサラダ■
- 柿と生ハム
- 柿と大根
- 柿とアボカド
- 柿と水菜
- 柿とクレソン
- 柿とモッツアレラチーズとバジル
まとめ
秋の代表的な果物である柿にはこんなにたくさんの効能があったのですね。
店頭に並ぶ頃はまだ硬い柿の果肉も、時間が経つにつれ柔らかく甘くなってきます。指で触ってみて少し表面が柔らかくなったら食べごろですよ。
そのままで、野菜と組み合わせて、または干し柿も美味しいですね。秋の味覚である柿を存分に味わってみてください。
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