寒波が何度も襲来したこの冬も、ようやく終わりが見え、季節の変わり目を感じられる今日この頃です。梅の花の開花を知らせるニュースも流れ始めました。
寒い時はついついさぼりがちだった浴室掃除も、久しぶりに天気の良い晴れた日に、じっくり見てみるとショッキングな箇所があちこちに。水周りは手入れを怠るとすぐにカビや水アカが発生してしまいます。
こんな良い天気の日にこそ、水周りの掃除をやるべき!と思い立ち、重い腰を上げて浴室掃除を開始しました。とはいえ、以前このコラムでお伝えしたクエン酸と重曹のみを使った簡単掃除です。
改めてもう一度ナチュラルクリーニングの浴室掃除をご紹介しましょう。
浴室の汚れのおさらい
風呂場には様々な種類の汚れがありますね。冬の間放置しがちだったため、今回はしっかり溜まっています。
浴室の汚れと一口に言っても幾つかの種類があります。
・泥ホコリの汚れ
人の出入りする場所である浴室の扉、そのサッシの部分は汚れや泥、ホコリなどがたまりやすく、一度ついた汚れが乾燥して固まってしまう場所でもあります。
ここは爪楊枝や割り箸など細いもので汚れをかき出してしまいましょう。
・黒カビ、ピンク汚れのぬめり
壁や床についた黒色のカビ、すぐに増殖して困ったものです。浴室は温度と湿度が高く、カビが成長するには最適な環境。
汚れをすぐに落とせばカビは発生しませんが、汚れたままにして時間が経つとすぐに広がってきます。
我が家は丸めて使うフタなのですが、そのフタの部分の隙間にも、油断するとすぐにカビが発生してしまいます。これらは使ったら乾燥させることが鉄則ですね。
また、ピンクぬめりの正体は実はカビではなく「ロドトルラ」と呼ばれる酵母菌の一種だそうです。この菌は増殖スピードが速く、汚れが残って湿度のある場所ならば、シャンプーのボトルの底や、風呂場の隅、タイルの目地の部分などにどんどん増えてきてしまいます。
これらも予防するには汚れを落とした後、水分を拭き取るなどして乾燥させるのが一番です。
・水アカ、湯アカ
水道水に含まれているカルシウム、マグネシウム、ミネラルの成分が付着した水アカは、水を使う場所ならどこでも起きるものですよね。これらは放っておくとどんどん硬くなって汚れが落ちにくくなります。
浴槽の中の水アカも、湯を入れっぱなしにしていると段々と汚れが溜まり、水で流しただけでは落ちなくなってしまいます。
また、鏡の汚れも水アカに加えてシャンプーや石鹸などの成分と湯で流された皮脂が混ざり合うことが原因で起こります。これも溜まると固まって掃除が厄介になるので、早めに手を入れましょう。
ナチュラルクリーニングに必要なのは「重曹」と「クエン酸」
前回同様、今回も浴室掃除で使用するのはクエン酸と重曹のみです。
クエン酸は酸性のため、アルカリ性汚れがほとんどの浴室では、その効果を発揮してくれる薬品です。ボトルに水200mlにクエン酸小さじ1ほどを入れてよく振ったら出来上がりです。
クエン酸だけでは落ちきらない汚れの時に、研磨剤の役目をしてくれるのが重曹です。
重曹は掃除用を小さなボトルに詰め替えて、普段からキッチンと洗面所に常備しています。気づいた時に振りかけて使えるので便利です。
早速掃除を開始します
浴室で使う椅子、洗面器、浴槽のフタをすべて浴槽の中に入れます。
中性洗剤でバスタブを洗うこともできますが、ナチュラルクリーニングにこだわっているので今回はクエン酸と重曹以外は使いたくありませんでした。
まず浴室で使っているボディーソープを泡立てて、水をためます。このまましばらく放置することで、汚れが柔らかくなって浮かび上がり、簡単に落とすことができます。
(補足)
その後に知ったことですが、残り湯に重曹1カップを入れ、蓋や椅子、洗面器と一緒に一晩つけた後にこすり洗いすると、汚れも簡単に落ちるそうです。
こちらの方がよりナチュラルクリーニングと言えますね。次回は必ず試してみたいと思います。
床にはクエン酸スプレーを満遍なく吹き付けた後、ラップをして2時間ほど放置します。
ラップをする、この一手間を加えることによって、水分の蒸発を防いで汚れが浮き上がり、落としやすくなります。
ラップを外したら、ブラシでこすっていきます。汚れがひどい部分には重曹を振りかけてこすると綺麗に落ちます。
浴槽の中に漬けていた洗面器も綺麗に洗った後にフックでかけて乾燥させます。洗面器に穴が空いているので、フックがかけやすく便利です。
浴槽のフタはフタの凹凸に合わせたブラシを使います。このブラシはホームセンターなどで購入することができます。
溝の部分にしっかり届くので、洗いやすく、スポンジよりも早く掃除を進められます。
鏡はクエン酸を吹き付けて放置した後、磨きます。柔らかい毛のブラシを使って撫でるように洗っていきます。
最後にスクイジーで鏡の水をすべて取り去ります。広い範囲の水分を一度に拭き取れて便利です。
その後マイクロフリースタオルで鏡を拭いておきました。
浴槽に溜めたボディーソープで汚れが柔らかくなっていたので、ブラシでしっかりこするだけで浴槽の中はずいぶん汚れが落ちました(浴槽に重曹を入れてつけ置きしてもOKです)。
浴槽のフタはクエン酸を吹き付けてブラシでこすり、綺麗になりました。
鏡の下は大理石素材でできた棚があります。
この部分にはクエン酸を使うと変色する恐れがあるため、鏡を掃除している間はラップで保護しておきました。鏡の掃除後に水で流し、マイクロフリースタオルで拭いたら輝きが戻ってきました。
クエン酸をスプレーしてラップで保護し、その後水で流すだけでピカピカの蛇口が復活です。蛇口が綺麗になると達成感が味わえるので、蛇口だけでもこまめに磨いておこうと思います。
黒カビやピンク汚れのぬめりが目立っていた排水口付近の床と、浴室の隅の部分。ここもクエン酸を吹き付けて重曹で磨くだけでここまで綺麗になりました。
常に用意しておけばいつでも安全に掃除ができます
以前は風呂場用の強力な漂白剤を吹き付けたりもしていましたが、エプロンや手袋などで完全防備しないといけないことや、ペットの犬がいるので強力な薬品は使いたくないため、クエン酸と重曹に今は落ち着きました。
思い立った時にすぐに掃除ができるように、クエン酸スプレーと重曹のボトルを常備しておけば、特別な準備をすることもなく掃除を始められるのもナチュラルクリーニングの良さだと思います。
暖かくなってきたこれからの季節、冬の間溜まっていた汚れを落とすべく、掃除に力を入れてみましょう。すっきりすること間違いなしです。
参照
http://tg-uchi.jp/topics/961
東京ガス ウチコト
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