寒くなるとエアコンや暖房を効かせた部屋から出られなくなりますよね。でも始終暖房の風に当たっていると肌や喉が乾燥してトラブルになってしまうことも。
また、寒くなるとどうしても体の動きが少なくなって、ずっと座ったままでいると肩やお尻、腰の血流が悪くなり、筋肉が凝り固まってしまいます。
一度冷えてしまった体は様々な不調の元になりかねません。そうならないためにも普段から意識して体を温めることが必要です。ひざ掛けをかけたり、暖かい靴下を履いてみたり。
今回ご紹介するのは「湯たんぽ」です。そのまま出しておいても冷めにくく、オフィスで使用しても浮くことのないデザインで、使い勝手は抜群です。冬の冷えとりの仲間に湯たんぽを加えてみませんか?
冷え対策で湯たんぽの効果的な使い方をご紹介します。
なぜ冬場は血流が悪くなるの?
外気が下がる冬場は、夏場に比べて「冷え」を強く感じるようになります。
「冷え」のために血液循環が悪くなると、体は手足よりまず先に内臓に血液を運ぼうとするため、手足は後回しになります。
その結果手足などの末端部分は酸素、栄養なども行き渡りにくくなくなって冷えを引き起こしてしまうのです。
手足の冷えは冷えの中でも初期段階と言われています。しかし、そのまま放置してしまうと免疫力が低下して風邪をひきやすくなったり、生理痛がひどくなったりする症状も現れてきます。
たかが「冷え」と甘く見ていると、その先に体調不良や体のコリなど、様々なトラブルに悩まされるようになるのですね。
同じ姿勢を続けることも冷えを呼ぶ原因に
パソコンの前に長時間座っていたり、スマホを同じ姿勢で見続けたり、座る時に足を組む癖がある方はさらに冷えに対する注意が必要です。
ずっと同じ姿勢を続けると、足の付け根や骨盤周りの筋肉が固まってしまい、血の巡りも悪くなってしまうからです。
足の付け根や骨盤の血行が悪くなると、足全体や腰、さらには体全体が冷えてしまいます。これを避けるためには、休憩時間を決めて時々体を伸ばしてストレッチをすることが有効です。
長時間デスクワークをする方は、股関節や肩関節、手首足首などをゆっくりと回すことが効果的だそうです。それぞれ10回ずつくらい回すだけで、体が少し暖まるのを感じられますよ。
乾燥を気にせず温まるには「湯たんぽ」が効果的
冷える前に温めを。そんな時は昔ながらの「湯たんぽ」がおすすめです。用意するのは沸騰したお湯だけ。電気は使わず、空気も乾燥させません。
熱湯を湯たんぽに入れておけば暖かさが3~4時間は持続します。これで腰やお尻をしっかりと温められます。
さらに今回おすすめする湯たんぽは肩にもかけられるU字型で、肩こりのひどい人にはぜひ試していただきたい湯たんぽです。肩に載せる場合はお湯の量を半分くらいにすれば重さも気になりません。
お湯を入れて持ってみると柔らかくてふわふわとしていますが、この伸縮性が肌当たりを優しくしてくれます。湯たんぽの幅が広くて大きいので、肩全部を覆ってくれるのもポイントです。
首の付け根にぴったりとつけて10分ほど載せているだけで首と肩周りがじんわりと温まってくるのがわかります。
湯たんぽの素材も進化しています
湯たんぽといえば、昔は熱湯を入れた金属製の入れ物が多かったですよね。本体が熱くなりすぎるため、布などでカバーをして使っていたのものでした。
それが今ではカバーも必要なくなり、湯を入れたら蓋をするだけ。これは簡単ですね。
その秘密は、マリンスポーツで使われているウェットスーツの素材を湯たんぽとして使っていることです。水を通さず、熱を逃がさないウェットスーツの素材は、湯たんぽの中に沸かしたてのお湯を入れたとしても手で持つことができるほど。触れないほど熱くなることはありません。
この湯たんぽは大分県にあるヘルメット潜水株式会社で作られている完全にMADE IN JAPANの商品です。職人がひとつひとつ手作りをし、お湯が漏れないように確認しながら作っています。
これは30年もの間ウェットスーツを作ってきた老舗メーカーだからできた技だと言われています。
実際に使ってみました
その効果を実感するため、まずは自分で使用してみました。触った感じはまさにウェットスーツ。これを湯たんぽにしようと思った発想はすごいなと思います。
伸縮性のあるウェットスーツそのままで、素材がフニャフニャとしているので最初は心配になりましたが、熱湯を入れてももちろん大丈夫でした。
U字型をしているので、お湯を最大に入れると2000mlも入ります。柔らかな素材なので、布団の中に入れておいても邪魔にならないところも嬉しいです。
湯たんぽには専用のロートがついています。注ぎ口にぴったりはまるようになっており、熱湯が漏れ出す心配もなく湯たんぽにお湯を入れることができました。
お湯を注ぎ、フタをしたらおしまいです。部屋の中では3~4時間、布団の中では8時間以上暖かさが続きます。
日中は椅子やソファに、寝る前にはお湯を入れ替えて布団に入れておくと、朝まで体を冷やさず過ごすことができます。
上手に使って全身を温めましょう
この独特な形が肩から足先まで温めるのに役立ちます。それぞれ温めるとどのような効果があるのかをまとめてみました。
自分が冷えを強く感じている部分を重点的に温めるのも良いですね。
- 腹部(腸を温めることで便秘解消に効果的)
- 下腹部や子宮周辺(女性特有の生理不順や生理の痛解消)
- 臀部(お尻の血行不良を解消すると安眠効果も得られるそうです)
- 腕(パソコンやスマホなど酷使している腕の血流をよくする)
温める順番としては、太もも、肩、腰など大きな筋肉のある部分に先に湯たんぽを当てると、体が早く温まります。
そのあとつま先や指先にに当てると全身が満遍なくポカポカになります。膝の上に載せることも足全体が温まるのでおすすめです。
お気に入りの使い方で体を温めましょう
この湯たんぽには他にも卵形で、お腹と足を同時に温められる大小セットもあります。一度使うとその優しい使い心地にホッと癒されますよ。
湯たんぽがあれば体全体が温まり、必要以上に部屋の暖房を使わなくても意外に平気でいられるのもエコだなと思いました。今では寝る前に湯たんぽをセットするのが日課になりました。
この冬の「冷えとり対策」に、あなたも湯たんぽを使ってみてはいかがでしょうか。
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