寒くなると体を温めてくれるのは温かい食事を摂ること。こんな時こそ味噌汁を飲んでみてはいかがでしょうか?
でも、出汁を作るところから始めて具を切って味噌を入れて漉してなどなど手順を踏まないと完成しないのが味噌汁です。
一人暮らしの人などは面倒くさくて結局味噌汁なしで食事を済ませてしまいますね。
そんな方には、時間のある時に自宅にある味噌と具材を混ぜて味噌汁の素を作って冷凍しておきませんか?
手軽に作れて、保存が効いて、飲みたい時にお湯を注ぐだけですぐ飲める「味噌玉」がおすすめです。
自分の好みの味噌と具材で簡単に作ることができるので、これがあれば忙しい朝もすぐに温かい味噌汁が飲めますよ。
味噌の効能
味噌は日本人が昔から使い続けてきた調味料の一つです。それを湯に溶いて汁にして飲む味噌汁は日本独特の料理方法です。
味噌は大豆を発酵させて作られ、この発酵させる段階で麹菌(こうじきん)と言う、うま味の素を混ぜることによって、大豆そのものよりもさらに栄養価の高い食品へと変化し、添加物不要の安全な食品を作るわけです。
また発酵食品である味噌を使った味噌汁を飲むことによって、味噌に含まれる食物繊維が腸を刺激してお通じがよくなるとも言われています。
また、大豆に含まれているイソフラボンが体内の免疫力を高めてくれたり、女性には乳がんの防止効果もあるそうです。
味噌の嬉しい効果のもう一つは、現代社会に生きる忙しい私たちのために質の良い睡眠を作り出してくれる効果があることです。
これは大豆の中に含まれている「トリプトファン」という成分が、脳に運ばれて精神を安定させる働きのある「セロトニン」を作り出し、このセロトニンが正常に働いてくれることにより、睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」の分泌を促してくれるのです。
トリプトファンは肉や魚、大豆などのタンパク質を多く含む食材に含まれているため、味噌汁を飲むことは良質な睡眠のためにも必要だったのですね。
味噌玉の作り方
<材料>
味噌
約500g 1パック分
(味噌は化学調味料を含まないもの。合わせ味噌や赤味噌などお好みで。)
鰹節
30~40g
(天然出汁パックがあれば、袋を破って1パック入れると美味しいです。その時は鰹節を半分くらいに減らしてください)
具材
煮干し、青ネギ、油揚げ、わかめ、桜海老、ごま、切り干し大根、ひじきなど
(煮干しなど大きいものは小さくしておくと食べやすいです)
<作り方>
1.味噌に鰹節を数回に分けて混ぜる。一度に混ぜると固まってしまうので注意。
2.具材を入れて混ぜる。具材は細かくしておく。
3.ピンポン玉よりひとまわり小さいくらいにコロコロと丸める。
4.一つ一つラップに包んで容器に入れ、冷凍庫で保存する。
(参考としてペットボトルの蓋をまとめた味噌玉と一緒に置いてみました。これより直径が少し小さいくらいでも味噌汁椀一杯分の十分な味が出ます。)
5.食べる時は一つ取り出してお椀やマグカップに入れて熱湯を注ぎ、よくかき混ぜる。
<バリエーション色々>
- わかめ、ネギ、油揚げ、煮干し
- 桜エビ、ネギ、ひじき
- 梅干し、青じそ、油揚げ
乾物なら、基本的になんでも合います。栄養素ものがさず◎。
その他お好みで色々作ってみてくださいね。
保存は冷凍庫に入れておけば1ヶ月程度持つようです。毎日ひとつ飲むとして、一回に30~35個くらい作るとちょうど良いでしょう。
<味噌玉活用法>
- 朝食に飲む
- 昼食に弁当と一緒に持参する
- 味噌玉だけ持って昼食の弁当などと一緒に飲む
- 夜にゆっくり味わって飲む
などなど。
せっかく飲む味噌汁ですからしっかり味わって飲める時間を選んでしっかり栄養として補給していきたいですね。
まとめ
味噌玉を作るのに、どんな味噌を選んだらいいのかと悩む人は、まず自分の好きな味の味噌を見つけましょう。
味噌の値段は安いのから高いのまでかなりの幅があるので、あまり安いものや添加物が明らかに含まれいるような味噌は避けたほうが良いでしょう。
味噌汁を飲むことは栄養面だけでなく、体の中を温めるという意味でもとても良い習慣といえるでしょう。
また昔からずっと飲み続けられている味噌汁には、朝に飲むと夜に良質な睡眠をもたらしてくれる作用もあったのですね。さすが日本人のソウルフード。
味噌玉を作っておくだけで、あとはご飯とおかずを用意すれば簡単に暖かな食事を摂ることができます。
これから外気がどんどん下がってくるので、冷えない体を作るためにも、一日に一度でも食事の時に温かい飲み物を体に入れるように意識していきましょう。
味噌パワーで年の瀬の慌ただしい今月も、一日元気良く過ごしたいものですね。
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