豆腐の製造方法は、原料の大豆を水に浸け、柔らかくなったらしっかり水を切って細かく粉砕し、液状になったものを煮沸して、漉して豆乳にします。出来た豆乳を火にかけ、にがりなどの凝固剤を入れて固めるのが基本的な製造方法で、これが絹ごし豆腐の作り方です。 これに対して木綿豆腐は、布を敷いた容器に絹ごし豆腐を入れ、圧力をかけて水分を抜いたものを言います。水分が抜けているので、食感がしっかりとしていて、舌触りは絹ごしに比べるとざらっとしていますね。 おぼろ豆腐は、豆乳ににがりを入れて凝固する途中に、混ぜて固めるための工程が「寄せ」と呼ばれることから寄せ豆腐とも言われています。この寄せ豆腐は、しっかりと固まっていないので口当たりも柔らかく、ぼんやりとしたおぼろ月夜に似ていることも名前の由来だとか。 おぼろ豆腐は圧搾せず水にも晒さないので、大豆の甘みや水溶性の栄養分が逃げずそのまま残っているので、味わいも舌触りもとても繊細。絹ごし豆腐や、木綿豆腐とは一味違った風味となっています。
おぼろ豆腐の効能とは
おぼろ豆腐の原料である「大豆」は、栄養的にとても優れた食材として広く知られています。最も代表的なものは、人間の身体に欠かせない栄養素であるたんぱく質。しかも必須アミノ酸9種類をバランスよく含む良質の植物性たんぱく質なのです。他にもカルシウムや大豆イソフラボンなど、からだに良い働きをするといわれる栄養成分が豊富に含まれています。さらに、豆腐を固める際に「にがり」を入れることで、マグネシウムなどのミネラル分も含まれ、カルシウムの吸収率をより良いものにしてくれます。 ・豊富な植物性たんぱく質が摂れる ・消化吸収に優れており胃腸に優しい ・コレステロールを減らす働きのある「不破脂肪酸」を多く含む ・動脈硬化や高血圧の予防などの効果が期待できる ・低カロリーなのでしっかり食べて満足感があること
おぼろ豆腐の美味しい食べ方
シンプルに何もつけずにそのまま食べるのが一番ですが、冷奴のように生姜と醤油で食べるも良し、塩をふって食べるのも良いでしょう。オリーブオイルをかけて食べると、素材本来のおいしさが堪能できます。 実際に食べてみると、普段食べている豆腐ではあまり甘さを感じなかったのですが、おぼろ豆腐にはほんのりとした甘さがあることに気づきました。これは型にはめて形成する前の状態だからでしょうか。豆腐の成分全てが詰まっているように感じます。
スーパーで見つけたおぼろ豆腐アレンジ
スーパーでもおぼろ豆腐が色々と販売されていました。気になったものを実際に使ってみます。出汁のつゆで食べるおぼろ豆腐(おぼろやっこ)は、つゆが添付されているためとても便利です。 開封すると出汁と豆腐と豆腐を入れるトレーがついてきました。 パッケージの横を少し切り、豆乳を注ぎます。あまりに柔らかすぎて、ほぼ豆乳のようにも見えますが、中に塊も入っています。 器に全て豆腐を出したら、上から薬味をトッピングします。今回はシンプルにネギ、大葉、ブロッコリースプラウト、生姜です。しっかりと味のついた醤油ベースの麺汁のような出汁が豆腐に絡まり、最後まで美味しくいただけそうです。 豆腐だけでは物足りない場合は、卵やささみなどをトッピングすることも良いですね。私はサラダ豆をトッピングしてみました。スプーンですくって食べるのがちょうど良いくらいトロトロです。もう少ししっかり豆腐を味わいたい場合は、レンジで少し温めてみても良いかなと思いました。 これからの暑い季節にはぴったり。しかも低カロリーでお腹いっぱいになれるので、ダイエット中にももってこいの食材です。 他にもおすすめなのは、ゴマだれをかけてサラダとして食べたり、あんかけにしたり、キムチなどを入れて韓国風にするもの美味しくいただけますよ!
おぼろ豆腐はダイエット中でも安心の低カロリーの満足食材
コロナ太りを何とか食い止めようと必死な筆者ですが、このおぼろ豆腐は力強い味方になってくれます。ご飯茶碗1杯分(約130g)は、約218kcal、お茶碗大盛1杯分(約200g)で336kcalと言われていますが、おぼろ豆腐のカロリーは、大きさにもよりますが、何も味付けしない状態なら85kcalほど。上記のおぼろやっこは一袋が215kcalと表示されていました(出汁の分も含む)。 私の場合、1日のうち1食分だけを豆腐に置き換える食事を摂るようにしています。他の食事は少し軽めながらも普通に摂っています。美味しくて味のバリエーションも豊富に変えられるおぼろ豆腐のメニュー。ぜひ一度お試しください。 ]]>
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