野菜売り場の店先で、この時期たくさん売られているのが春キャベツです。柔らかな緑色の葉がみずみずしくて美味しそうですよね!
この春キャベツは冬場に見られるキャベツとはどのように違うのでしょうか?また旬の今食べることで、どのような効果があるのでしょうか?
春キャベツを使った素材を活かす簡単料理もご紹介します!
春キャベツとは?時期は?
春キャベツとは3月~7月の初め頃に出回り、その旬は4月〜5月中旬ごろと言われています。他にも「春玉キャベツ」「新キャベツ」「早生(わせ)キャベツ」などの呼び名もあります。
葉の色が鮮やかで柔らかく、葉の巻き方が緩くて手で持ち上げると軽いのが特徴です。
他のキャベツはどんなものがあるの?
・冬キャベツ
年間を通して市場に出回っているキャベツは別名「寒玉キャベツ」とも呼ばれています。葉の色は薄くて葉がしっかりと層になって重なっており、持ち上げた時に重みがあります。
食感は少し固めなのですが、煮崩れしにくいので長時間煮込んだりする料理に向いているキャベツです。
・夏キャベツ
産地は長野県や群馬県の高原で作られることが多く「高原キャベツ」とも呼ばれています。
冬場に多く出回る寒玉を品種改良して作られたため葉は冬キャベツと春キャベツの中間のようで、火を通しても生でも美味しくいただける品種です。
・丸玉キャベツ
別名「グリーンボール」とも呼ばれるように、丸い球体をしたキャベツです。
葉はしっかり固めに重なっていますが、厚みがあって甘味があります。
キャベツの栄養価とは
キャベツはビタミンC、食物繊維、カルシウムなどが豊富に含まれている野菜です。
特に多いのはビタミンCで、トマトやキュウリの倍以上あるそうです。ビタミンCには風邪の予防や疲労回復、美肌にも効果があるそうですよ。
また、キャベツならではの栄養素で、外せないのがビタミンUです。これは別名「キャベジン」と呼ばれています。ビタミンUには胃の健康を保ち、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防する働きがあり、あの胃腸薬で有名な「キャベジン」もこの効果を利用して作られたそうです。
女性に嬉しい効果は
ハリがあって美しい肌のためにはコラーゲンが欠かせないということはみなさんご存知だと思います。
コラーゲンは細胞と細胞をくっつける接着剤のような役割をしています。ハリや弾力の元となる「真皮」と呼ばれる層の約70%をコラーゲンが占めており、肌の土台となるわけです。
そのコラーゲンの働きを高めるために必要なのがビタミンCで、これを取り込むことによってより強いコラーゲンを作り出し、生成量を増やすと言われています。
このビタミン Cを大量に含んでいるのが春キャベツです。冬キャベツより2倍近くのビタミンCを持ち、淡色野菜の中でもその含有量の多さはトップクラスです。
またビタミンCにはシミ、くすみなどの予防改善効果もあり(メラニン色素還元作用)、抗酸化作用もあるのでこれから夏の紫外線の強くなる時期の来る前に春キャベツをたくさん食べておけば、ハリのある美肌効果が期待できるわけです。
春キャベツの効果的な食べ方
春キャベツは葉が緑色で柔らかいので、あまり火を通さず生の食感を楽しみながら食べるのが一番のおすすめです。炒めたり蒸したりと軽く火を通すと、さらに甘みが増してますます美味しくいただけます。
限られた短い期間しか味わえないものなので、なるべくそのままの味を楽しみたいものですね。
カンタン手間いらずの春キャベツレシピ!
◆野菜のせいろ蒸し
お好みの野菜や肉(今回は鳥もも肉)をせいろに入れて蒸します。蒸し上がったら好みの塩やタレをつけていただきます。
材料を切るだけの簡単おかずです。
◆キャベツのナムル
- キャベツをざく切りにし、ラップをしてて1~1分半ほどレンジで温める。
- 冷めたら水気を切り、ツナ、ごま、ごま油、ポン酢、塩胡椒を入れて混ぜる。
- 最後に海苔をパラパラとふりかけて完成。
キャベツの甘みがツナとポン酢やごま油とよく合います。ニンニクを入れたり、韓国海苔を散らしてみるのも美味しいですよ。
◆千切りキャベツ入りサンドイッチ
- 食パン(今回は6枚切り)を2枚用意し、片方にとろけるチーズ、片方にバターを塗ってトースターで焼く。
- ポテトサラダを作っておく
- 春キャベツを多めに用意して(パン2枚に対し、キャベツ3枚ほど)耐熱皿に入れて1分半ほど加熱し、冷めたら千切りにして水気を絞る。
- チーズが溶けたパンの上に千切りキャベツをこんもりと乗せ、上からマヨネーズを少しかける。バターが溶けた方のパンにはポテトサラダを多めにのせる。
- クッキングシートなどで包んで崩れないようにしてから、2つに切る。
キャベツがたくさん入っているので、ボリュームもあり、歯ごたえもあります。ポテトサラダも量が多いので、これだけでお腹が一杯になるメニューです。
◆春キャベツのコールスロー
千切りにしたキャベツに人参、コーン、大葉などを入れます
(今回は入れていませんが、キュウリもおすすめです)。
マヨネーズ、塩、胡椒、酢、砂糖をお好みで混ぜ合わせたドレッシングとあえたら出来上がり。少し時間が経った方が味が染み込んで美味しいです。
番外編 ロールキャベツ
とても葉が大きくて綺麗だったので、ロールキャベツも作ってみました。
春キャベツは、葉の巻きが緩いので、大きな葉っぱを破らずに綺麗に取ることができてロールキャベツを作りやすかったです。
甘味のある葉とトマトソースの酸っぱさが混ざって春らしい味が出せました。
まとめ
季節は春から初夏へ。これからどんどん気温も上がって紫外線も強くなって来ます。
シミやシワの元になるメラニン色素の沈着が肌の上で行われないように、ビタミンC摂取は必須ですね。今のうちからビタミンC含有量の多い春キャベツをたっぷりと摂っておきましょう。
ビタミンCは水溶性のため、長時間煮込むと有効成分が溶け出してしまいます。そのため、春キャベツの調理にはあまり火を入れすぎず、さっと軽く茹でるくらいで食べるのがビタミンCをしっかり摂取するポイントですよ!
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